大丈夫ですかどうしましたもしもし？「特命係の亀山か？」一発で酔いが覚めるその不快な声は伊丹だな？ヒマな特命係はうらやましいねぇ！こんな時間から飲んでるのか？切るぞ。 被害者は坪井真治３３歳。 ＩＴ関連企業アーバンカンパニーの社長だ。 被害者・坪井真治の会社と取引のあるインターネット通販の会社を経営してるんですが坪井との間に金銭のトラブルがあったようですね。
喫茶店にいたのは間違いなく私です！だからそんな嘘は通用しないって言ってんでしょ？亀山君。 自白しなかったら？姉が犯人だっていう物的証拠を突きつけるまでですよ！物的証拠がどこにありますか？だからそれはこれから…！一卵性双生児にはＤＮＡ鑑定も通用しませんよ？２人が同じ事を言い続けたとしてそれが何だって言うんですか？このまま２人が主張を変えなければどうなりますか？どちらが喫茶店にいたのかわからないまま…ですよね？はい…。
どこへ行くんですか？この事件を解決するには犯行現場にいたのがどちらなのかを特定するしかないと言ったはずです。 違う…？わかった！喫茶店にいたのがどっちなのかを特定できればいいんですね？そのとおり。 どういうことですか？２人は事前にあの喫茶店に何度か通っていたということです。 あなたは昨夜喫茶店で何を注文しましたか？…アメリカンです。 昨夜店は混んでましたか？いいえ…私ともう一組の若いカップルがいただけです。
そんな嘘私が信じるとでも思ってるんですか？私たちの関係を壊すのが目的ですか？そんなことをしても何になるのかわからないしああそれから…坪井真治さんですが意識を回復なさいましたよ。 あなたは喫茶店に向かう途中でこの傘を購入したんですね？持ち物に統一感を持たせるあなたは常に半透明の傘を購入していますよね？そしてこの傘を手に喫茶店に入った。 その女の子は近くのアクセサリーショップで働く喫茶店の常連客でしたからすぐに見つかりました。