警視庁刑事部捜査二課の横村です。 え～？ご承知のとおり民友党の三木本議員が二課に引っ張られました。 しかし捜査二課の事案は特殊であっそうですよね。 明後日には地検の特捜部に三木本を持っていかれる。 俺も金持ち嫌いだ！汚い金なら余計に燃えるぜ！何かやりたくないわけでもあるんですか？１０年前なぜ私が二課を出たか知らないの？捜査二課の取り調べでは地位やプライドに縛られた重要参考人が自殺を図る事案が多い。 相手はあの三木本だぞ？国会でもしぶとい答弁するような怖いものなしの野郎だ。
「私は三木本先生から落札価格を聞いた上で競争入札に臨みました」「なぜ落札価格を知っていたかというと…」こんな小石川さん見るの初めて…。
失礼します」明日第一秘書の菅沼さんにお話を伺います。 いやそれは出来ません！留置場はホテルではありません。 潔白証明のためならそれぐらいしょうがない。 三木本が留置場に！？潔白を証明するためだそうだ。 すでに菅沼と口裏を合わせているんだろう。 菅沼私の事守ってくれる？かしこまりました。 なぜ三木本はすすんで泊まったんだろう？えっ？潔白証明するためじゃないの？そんな事でわざわざブタ箱に泊まるかね？政治家の家に生まれて幼い頃から贅沢をしてきた男が。
秘書が死んで得をするのは三木本だな。 なぜ三木本が警察に泊まったのかって事も説明がつく。 では菅沼さんはウイスキーをよく飲まれましたか？毎晩寝る前にウイスキーの水割りを飲むのが唯一の楽しみだといつも申しておりました。 ですからわたくしいいウイスキーを頂いた時にはこっそり菅沼に持ち帰らせておりました。 三木本は菅沼が洋酒を毎晩飲む事を知っていて動機は織松建設の収賄が菅沼の一存によるものとして処理される事を望んだから。 当の三木本は留置場。
鑑識が分析していたＵＳＢを借りてみたところ保存された文章は２日前に別のパソコンで作成され菅沼が青酸カリを飲む寸前に自宅で最後の一文を書き足して編集し直した事がわかりました。 「三木本史郎先生奥様」「後援会の皆様」「長い間お世話になりました」「死んでお詫び申し上げます」す…菅沼…。 人を殺めようなんて思うわけがない！政治家でも…男ですよね？あなたは奥様が菅沼さんを慕っているのが許せなかった。