山村美紗サスペンス 京都・花見小路殺人事件

戻る
【スポンサーリンク】
14:33:13▶

この番組のまとめ

あれ…?夏目君!えっ?和美!?和奴どす。 どうしてそういう言い方しかできないの?きれいだねとか美しいねとか言えないの?飛鳥井先生と女将も快う了承してくれはったんで。 いやだってこれも新聞記者の仕事のうちだし。 こちら先程お電話差し上げたカメラマンの狩矢和美さんと新聞記者の夏目利彦さんです。 あら女将さんの息子さんなんですか?京南医大病院の研修医です。 飛鳥井先生の教えを受けてます。 飛鳥井先生の義理の父親だ。

仕事!?君たちはどうしていつも仕事とデートが一緒なんだ?他にもっといい場所があるだろう!自分こそ仕事仕事でお母さんを食事にすら連れてったことないくせに!うるさい!今そんな話しなくたって。 この調子でスクープモノにするんや!これでやでひょっとして和美ちゃんが犯人やったら真犯人に独占インタビューとかいうてそれこそ大スクープやねんけどな。 清志さんこんなとこで油売ってないでそろそろ家に戻って社長のお弁当作る時間なんじゃないんですか?あっ…そや言うの忘れてた。

もう!いち香さんと藤乃さんが女将さんの息子の悟さんを取り合ってたとはね…。 ってことは三角関係のもつれか?じゃあいち香さんのお腹の赤ちゃんって父親は悟さん!?…かもしれないな。 それじゃあ藤乃さんと三上悟さんとは…?それもありまへん。 ほな父親は誰や?そらその三上悟っちゅう女将の息子やろ。

社長一筋でどうぞ!何カリカリしてんの?あっ最近夏目君とうまいこといってへんのや?ははは…。 ゆっくりデートしたかったらさっさと着付け教室のパンフレットの写真撮ってきよし!わかってます!いってらっしゃーい!頑張ってねー!これでよろしいか?そやね。 売れっ子の藤乃ちゃんがいいひんとパンフレットお願いするにも今ひとつ華が足りひんし残念やわ。 あのどのあたりに自生してるんですか?北海道から九州まで日本全土の山地などの日当たりの良い少し湿った場所に自生してますが…。

藤乃さんと悟さんが別々にトリカブトのことを調べていたなんて…。 もう一度藤乃さんに会ってみようよ。 藤乃さん!「私はいち香ちゃんが憎かった」「悟さんの子供ができたと聞かされてどうしてもいち香ちゃんのことが許せませんでした」「自分で自分のしたことが恐ろしい」「もうこれ以上生きていくのに耐えられません」「ごめんなさい」「どうか許してください」「藤乃」遺書?ああ…。 大家さんの話によると藤乃は用心のために毒物ですかね?ああ…。 検視の結果藤乃の死因はアコニチンの中毒。

実は藤乃さんも植物研究所へ行ってトリカブトのことを聞いていたそうです。 藤乃が!?トリカブトのことをですか?ええ。 三上悟は不正入学じゃないかってね。 不正入学!?あんた記者さんでしょ?高校時代のあいつの成績調べてみてよ。 そうそうこの間夏目君と植物研究所に行ったの。 植物研究所?また妙なところでデートするのね。 そこはトリカブトがあるのよ。 トリカブト!?職員の人に訊いたら以前悟さんと藤乃さんが別々にトリカブトの毒のことを聞きに来たんだって。

研修医の増田さん飛鳥井教授が悟さんをえこひいきしてるって言ってたんだろ?えっ?じゃあ飛鳥井先生が不正入学を…!?うーん…学部長に就任したばかりの飛鳥井教授にとって不正入学の事実が暴露されたとしたら…。 ちょっと待って夏目君!じゃあ女将が何かその密談を聞いてそれで飛鳥井先生を脅して悟さんの不正入学を頼んだって言いたいの?女将と飛鳥井先生か…。 よし乃のおかあさんは私の命の恩人のような方やし飛鳥井先生は私が芸妓の頃からの大事な大事な方です。

ええ!そういえば私…京南医大の飛鳥井先生のお座敷にも出たことがあるんどす。 ええっ!?飛鳥井君を知ってるのか?彼をね初めてお茶屋に連れてったのは僕だ。 ひと目で飛鳥井君ぞっこんになっちゃってね。 だが?その時はもう飛鳥井君はそうやったんですか…。 あの時飛鳥井君も遠山さんの娘をやめてよし乃と添い遂げていたならば私は拍手喝采だったんだがなぁ。 あっ大丈夫かい?だっ…大丈夫です!先生。 うわーっ!!君…!?あらら…大丈夫ですか?いえ大丈夫ですから。 よし乃の女将と飛鳥井教授の道ならぬ恋か…。

だからつらいんじゃないか?でもさそもそも藤乃さんはまだ自殺か他殺かわからないんでしょ?あの部屋密室だったんだし…。 悟さん女将の陽子さんそして飛鳥井学部長…。 でも貴絵さん…いくら女将さんに恩義があるからって自分の命を女将さんに差し出すつもりだったんですか?女将さんが悟さんを不正入学で京南医大に入れたこともいち香さんが藤乃さんと悟さんの将来を邪魔していることも…。

あなた私も貴絵さんも殺すつもりですか?先生…そんなことしないで。 女将のために貴絵さんがいち香さんと藤乃さんを!?今度は私がおかあさんを助ける番。 私が何で芸妓を辞めたかわかった?飛鳥井先生と…?ええ。 悟君の父親やってわかっていながら好きになってしもうた先生を…。 おかあさんを説得してうちと悟さんを一緒にさせてくれるよう言うてもらえませんか?うちから言うよりも貴絵さんからのほうが耳貸してくれはるさかい。 おまけに飛鳥井先生の昇進の席ですべてをぶちまけると言い出したんですね。