スケシュンのお父様ですね?はい。 今スケシュンって言ってたよね。 こいつスケシュンって呼ばれてんの?俊介だからひっくり返して。 スケベの俊介だからスケシュンって。 順子~!順子スケシュンなんて呼ばれてるぞ俺達の息子ちゃんは。 白井以下4名出動準備完了しました。 いいか火災現場は一期一会だ。 則武的場は第一発見者および周辺住民への聞き込み。 高橋は現場および焼損車両の写真撮影。 美津原署の刑事課岩田純市です。 でも自分今日は噂の火災調査官紅蓮次郎さんにお会いできるっていうんでちょっと緊張してまして。
火災調査官。 このバッテンの部分これパンタグラフっていうんですけどももし窓が開いていたとしたらこのパンタグラフが下がっているはずなんです。 この形の違うライターをソケットの中に無理やり差し込むとプラグが戻らなくなりヒーターの部分の赤熱状態が継続して周囲の可燃物に着火して出火するんです。 桜居教官ってあの主任に火災調査の真髄を教えたあの伝説の…。 今はこの車にかけられた保険の事で保険会社から派遣されたまあ一保険調査員なんですから…。
「裏技男爵」ってペンネームを使ってるけど書いているのは蝦沢辰巳。 蝦沢はこんな本を書いて美津原三丁目にできた俊介!俊介!だからさ俺が悪かったって。 やめてください!貴様…!開放準備!よし!中隊長来てください!どうした?これは…および焼損車両の写真撮影か…。 灰田警部殿自分のやり方に何か不満でもおありですか?不満だね。 これまでの連続車両放火との関連は?今灯油の成分を調べてるところです。 ドメスティックバイオレンス。 保険調査員ってそこまで調べるんですか?仕事だからね。
あんな放火を助長するような本を書くような人間はあなたの調査でそれを証明してあげて。 それを証明するのは我々じゃなくて警察の仕事です。 そんな人間を憎んで許さないのが蓮次郎あんたの仕事でしょ!白井。 絶対にやるわ!火災を起こした人間を突き止めあの娘の無実を証明するわ。 昨日あなたの勤めている幼稚園に蝦沢辰巳がすごい形相で現れたそうじゃないですか。 あと何年かすればね臓器移植法案というのが通って脳死した私の心臓や肺を病気で困ってる人に移植できるようになるかもしれないんだって。
一連の連続車両放火に使われた灯油と非常に似通ったものでした。 つまり一連の車両火災と同一人物の可能性もある訳ですね。 違うの?ああ…それともあれ?警察がホンボシと見ている元女房の赤嶺玲子が犯人じゃないって証拠が出てきたら困るとでもいう訳?はあ?私は私の立場でこの火災を調査するわ。 バイバイ!教官!どういう事なんですか?彼女が犯人じゃないっていうのは。 赤嶺玲子は車の運転ができないの。 保険調査員の教官が非保険者でもない赤嶺玲子の事をそんなに調べてるのが。 教官は赤嶺玲子に肩入れしすぎてます。
火災調査って仕事がおもしろかったし一人で生きていけるって自信があったからかな。 これが犯人が火をつける時に使った新聞紙です。 矢吹君が犯人が火をつけた新聞紙から気づいてくれたんです。 そしてトラックの運転手ガードマンなど男性の職業と思われる欄にボールペンで丸がついてます。 これが被害者の蝦沢辰巳の新聞とは考えられません。 俺の知ってる桜居教官とは何かちょっと違うんだよ。 新聞紙で火をつける時普通人はこうやって丸めるものなんですよ。 でも火災調査の実際を汲み取ってここまでできるのは教官しかいません。
おいちょっと待て!火災調査官まだ話は終わってない。 うん?うわーっ岩田消せ!消せ早く!消火!お願いしますお願いします!気化したガソリンに何らかの形で火がついて爆発したんですかね?桜居課長無事でした。 〔そこで一言言っておきたい事があります〕〔それは火災調査という仕事に誇りを持ってほしいという事です〕それは未来の火事を消すという任務です。 〔火災現場で火災の原因を突き止める事のみで終わる事なくその事から…〕次の火災を起こさせないすなわち火災を予防するという事があなた方の任務であり使命なのです。
そして臓器移植を希望するドナーカードを持ってたからじゃあ桜居さんは娘さんの心臓が移植された赤嶺玲子をかばうために…。 いつか臓器移植が可能になったら自分もドナーになりたい…。 赤嶺玲子が石につまづいた時手を貸してやる事もできず寂しくて泣いている時にそばに行って肩を抱き締めてやる事もできず…。 あなたは今そう生きてますか?へっへっへっ!いやっ!金崎の工場の爆発火災はあなたには起こせません。 ハッピーバースデーレンジロウクレナイ。
お母さん!ケーキ焼いてくれてありがとう!ホントありがとう!俊介!お父さん今夜遅くなるから戸締り用心火の用心!片付けもな!おいっどこ行くん…!ちょっと待てよ!あっ…ああ~…。 まず蝦沢辰巳を殺害した犯人がわかりました。 蝦沢を殺してしまったのは赤嶺玲子です。 しかし蝦沢の遺体を車に乗せて運び火をつけたのは桜居教官あなたです。 そしてその現場に出くわしたのが桜居教官と矢吹君です。 そして犯人が失業中の男であると思わせるように細工をした新聞紙を広げて火をつけました。 金崎守はその現場を見ていたんです。
可燃性物質の固形粉末が空気中に浮遊している時ある温度以上に熱せられるかこのように火花で点火されると激しい爆発を起こします。 何を証拠に!証拠ならある!金崎の手帳にお前と桜居と赤嶺玲子の電話番号があった。 それにお前の部屋から犯行の際使われたクレームの処理なんかするために生まれてきた訳じゃない!お前らに何がわかるやめろ矢吹!わぁーっ!矢吹!来るな!来るなー!コノー!俺はな火をもてあそぶ人間は絶対に許せないんだ!もういい火災調査官。