なのでこちらのビルの管理会社の方に遺体の顔を確認してもらったところこの部屋の借り主の奥田徹さんだという事がわかりました。 被害者のダイイングメッセージだと思ったんですが…。 即死という事は被害者本人が口の中に入れる事は不可能だった。 明永楽青花葡萄文様皿…。 景徳鎮ですねぇ。 発砲音と共にすぐに騒ぎになったので所轄の警官も10分以内に到着してます。 しかしこのような場所で発砲をすれば騒ぎになる事ぐらい簡単に予想出来たはずですがねぇ。 あの景徳鎮の男さっきレストルームで別の男と一緒にいたんですよ。
あっそれが何か?奥田徹さんっていう方ご存じですよね?奥田…?最近取引されたと思うんですけど。 取引したのはひと月以上前ですしそれ以来会ってませんし…。 中に手帳があって今日のお昼12時に北野貿易の社長と会う予定だったようです。 親しく取引させてもらってる関連会社の鈴木さんとここで商談してました。 2000万で?この品は永楽帝が側室に贈ったもので本来博物館に入るところをある富豪が買い取った事で出回ったそうです。 つまり美術的価値だけではなく歴史的価値も含まれてるんですよ。
何十万円もする茶壷を買ったんですがあとになってそれが盗まれたものだったってわかったんですよ。 いや~何十万円の壺で済んでよかったかなあ。 どうかしましたか?先ほどからどうも妙ではありませんか?…と言いますと?車はドアがロックされているにもかかわらず窓が開いていてロックを外してドアを開けると手帳が落ちていてそしてそこには「北野貿易」と書かれていた。 つまり何者かが我々の目を北野貿易に向けさせているという事でしょうか?その可能性は十分考えられますねぇ。
あの~伊藤さんこそこれほどの品を扱われるからには確か景徳鎮はあり…有田焼にも影響を与えてると昔教えてもらった事があるんですけどこれはまた…う~ん趣が違いますね。 ちなみに有田焼の最盛期は1690年から1700年にかかる元禄時代でその後金襴手という磁器が一世を風靡する事になります。 今丸の内のCOTTONCLUBにいるんですけど骨董品を売ろうとしている美術商がいてその男がどうも怪しいんです。
お暇ですか?暇じゃないよ!北野貿易という会社についてお聞きしたいのですが。 北野貿易?あれ?ついさっき見た気が…。 北野貿易は一文字会のフロント企業だそうです。 組織犯罪対策部が一文字会一斉検挙のための組織の洗い出しの中で挙がってきたのが北野貿易だそうです。 一文字会といえば最近アジアルートの麻薬密輸で荒稼ぎしている…。 おそらく藤田は北野貿易が一文字会のフロント企業だとは知らずに贋作を売りつけた。 とりあえず北野と一文字会の関係を伊丹刑事たちに知らせてください。 一文字会?きっちり2000万揃いました。