黒:あの壮大な『マダム・バタフライ』を…。 黒:とにかく、それはともかく、これから『マダム・バタフライ』をやります。 『トスカ』から、『椿姫』から、『ボエーム』から、『バタフライ』もそうなんですけれども。 とにかく、あの壮大な『マダム・バタフライ』の1幕、2幕、3幕。 それを2人の歌手がいらしただけで、皆様がもう、『バタフライ』をご覧になったような、そんなような気分になっていただけるようにいたしますので。 黒:『マダム・バタフライ』の、私はこれから解説をいたします。
もっとね、う~んと深いもので、それをまた、プッチーニという作曲家が、天才的な…。 もうね、これほど…、気持ちを、感情をね、表現出来るかというぐらいの、いい音楽で表現なさいます。 で、15歳の時に長崎で、芸者さんでいて、それで、アメリカのピンカートンという海軍の士官のところに、まあ、お嫁さんにいったという事になって。 そこで一応、結婚式みたいのをするんですけど、あとになってみると、それは本当の結婚式じゃなかったっていう事がわかるんですけど。
黒:とうとう彼が姿を現すんですけど、その時に、アメリカ人の奥さんを連れてきてるの。 ところがそこに、アメリカの領事が「大変だ」って。 それで、それ聞いて、そうすると、そのアメリカ人の奥さんがすごいんです。 「アメリカへ連れて帰って、私が教育をしましょう」。