捜査一課の花沢太郎と申します。 捜査一課…。 邪魔なんだよ!同感です!ああ?ガイシャは?青木千賀子41歳弁護士です。 死亡推定時刻は?昨夜の午後10時前後と思われます。 お前誰や?コラ!京都府警捜査一課の花沢太郎です。 青木誠一先生。 関西の法曹界ではおしどり夫婦弁護士として有名だったんです。 捜査一課の鬼久保です。 奥さんの関わってた案件の関係者に奥さんを恨んでいるような人っていませんでした?千賀子とは仕事は別々ですし私が関係者に会う事はないのでよくわからないんですが…。
女弁護士?もしかして青木千賀子弁護士ですか?そうどす。 何があったんですか?うちとこの小鍋で食中毒になった人がおる言うてうちとこの小鍋京野菜しか使うてへんのに何が食中毒や。 実はその…青木千賀子弁護士が昨夜殺害されたんです。 青木千賀子弁護士の評判は?依頼人のためならもうけを度外視してまでも頑張ってくれる人権派弁護士という評判です。 でも食中毒で100万円要求されて弁護士まで出てきたとしたら…。 じゃあ!おいおいどこ行くんだ!?おい!宮野慶子さんですね?小鍋屋さんの食中毒の件でお伺いしました。
白石あかねさん青木千賀子弁護士の事でお伺いしたい事がありますので署までご同行願います。 1万でも2万でもって…どういう事ですか?これは青木千賀子弁護士のスマートフォンです。 その食中毒のホステスがいる店?しかも谷山社長はその店の常連だそうです。 谷山社長は京野菜屋の立ち退きを邪魔しようとする小鍋屋の白石あかねを黙らせようとホステスの宮野慶子に食中毒事件を演じさせた…。 小鍋屋?食中毒があって奥さんは示談で解決しようとしていたらしいんですがそれは正当な方法なんですか?うーん…それはなんとも言えませんが…。
というと?おしどり夫婦と言われているのにこの部屋にはご夫妻の写真が一枚もありませんよね。 青木先生奥さんの誕生日覚えてますか?誕生日ですか?はい。 それなのになぜかその運転用の靴底に壬生菜が付着していた。 壬生菜があるところに奥さんが行きそしてそこで殺害されたと警察は考えるに違いない。 翌朝何事もなかったかのようにチェックアウトして京都に戻った。 どうですか?それでも言い逃れ出来ますか?夜の散歩に出たら犯人扱いですか?それ笑えますね。