ドラマスペシャル「みをつくし料理帖」

戻る
【スポンサーリンク】
21:37:49▶

この番組のまとめ

文化芸術の爛熟期を迎えていたうんうめえ!人々は食にも精通し庶民の間では料理番付や料理本も大流行至るところに店屋が立ち並んでいた♪~だんなさんみりん買うてきました。 その中の一軒元飯田町の料理屋つる家澪はつる家の女料理人ごゆっくり。 全くもってなっておらん!清右衛門先生!お客様お待ちくださいまし。 これは…?これで太夫に蜜煮を作ってやっちゃくれまいか?又次さん。 野江ちゃん…いえあさひ太夫に何かあったのですか?そんな…!俺が駆けつけた時には部屋は血の海で…。 あさひ太夫という花魁となっていた野江ちゃん…。

登龍楼とは江戸で一番とうたわれる料理屋で料理番付では必ず大関を取る名店であっただが女料理人である澪を目の敵にしこれまでも次々と横やりを入れてきたつる家の近くに支店を出し名物の茶碗蒸しをまねたばかりでなく以前の店に付け火をした疑いさえあった澪精進揚げの事やけど…。

例の吉原一と噂されるあさひ太夫の事か。 小松原様私はこれで。 うん小松原様というお武家様だ。 切り口が徳川の御紋に似ているのだ。 徳川の御紋?その下の者が食べるわけにはいかない。 どうだ?これでもう徳川の御紋には見えないだろう。 清右衛門先生ならどんな事でもご存じですよ。 この方の博識ときたら江戸中探しても右に出る者はいない!土圭の間ぐらいお前でも知ってるだろう。 土圭の間とは江戸城の中にあり公方様すなわち徳川家斉公に仕える侍たちが詰めている部屋の事でございます。

公方様の献立を考えたり料理番に調理の指示を出したり公方様のお口に直接入るものを全てつかさどる重要な役割の侍です。 だが大坂で主の嘉兵衛を亡くし芳が澪を伴い江戸に出てきた時にはあるはずの江戸の店はなく左兵衛も富三も姿を消していたのだ左兵衛の行方がわからないとはどういう事や?江戸に出てきてみれば左兵衛もあんたもおらずうちらこのご主人に助けて頂きようやく暮らしを立てる事が出来るようになったんや。 せやけどな澪佐兵衛…。

富三さんちょっとお願い出来ますか?うん。 富三さんこれ…。 うん?これ富三さんの…。 つる家の事は富三さんに頼みます。 富三さんは同じ天満一兆庵で修業した料理人です。 富三さんならきっとうちの代わりを…。 小松原様から頂いた生姜で生姜汁を。 俺も食ってみたんだが同じように作ったとしてもやっぱりその料理人の器量ってやつが出ちまうのかもしれねえな。 富三さんどこへ行ってはったんですか?お前さんが戻りゃあ俺は用なしだ。

富三!天満一兆庵の若だんなはどこにいる?天満一兆庵江戸店の若だんなに店を手放させたのはどこのどいつだ?フッ…遊ぶ金欲しさに巽屋とぐるになり若だんなをはめたのはお前ではないのか?くそーっ!ヤアーッ!刃物を捨てろ。 小松原様堪忍してください!息子の事を…息子の行方を知っているのは富三だけなんです!うわあーっ!富三はん!お澪坊!澪!もうええ!もうええ…。 だんな…一体何が?ご主人は神田御台所町のつる家という女料理人の店が出来たのを知ってますか?御台所町のつる家?女料理人って…。

料理をまねされたんもつる家という名前をつけられたんもうちがあの登龍楼の板長に反感を買うような事をしてしもうたから。 この江戸じゃ女の料理人ってだけで嫌でも目立っちまう。 これだから女の料理はしょせん所帯の賄いなどと言われるのだ!卑怯者!顔を出しなはれ!私には行くところがなくなってしまいます。 ハハッその女料理人がここへ来るのだな。 又次お前は上方の料理人を連れてくると言った。 女ではありますがこの澪さんは上方で修業を積んだ料理人です。 今すぐに腕の立つ料理人を探してこい。

失敗したら料理人を辞めさせる…というのはどうだ?やります。 この鱧料理のおかげで翁屋は上客からの覚えもますます高くなろうというもの。 太夫のために鱧料理をこしらえてくれましたぜ。 あの鱧を食べたあさひ太夫に会わせて頂く事は出来ませんか?大変だー!あちきは菊乃と申しんす。 清右衛門先生の新作だよ。 いやあさすがは清右衛門先生の読本の力。 この物語の主人公は誰がどう見てもつる家の女料理人澪さんの事ですからね。 料理番付を取り知らず知らずのうちにつる家という店の看板を背負っているような気になり…。