じゃあ5代目は専務の村上さん。 その和菓子もね。 え?さすがに和菓子で撲殺は無理ですよ。 この中にある和菓子も全部。 専務はお菓子は作らないんですか?昔はやっていましたが3年前に工場を任されて…。 じゃあ専務は普段はその工場のほうへ…。 それが半年で業績を上げたんで2年前に専務に抜擢されたんです。 例えば専務と被害者の間に何か確執があったような事は…。 和菓子作りをしてました父と4年前まで。 被害者の爪から採取された微物を分析しました。
あの…そうじゃなくてこういう合成着色料は…。 だとするとこの合成着色料を使っている誰かが昨夜あの作業場にいた可能性がある。 照合のためにこちらにある着色料を任意提出して頂けませんか?まさか工場の人間を疑っているんですか?いえ。 着色料を全て押収されたら今日の生産ラインが止まってしまいます。 被害者は菓子の量産には反対だった。 同業者の寄り合いでもめていたそうですね菓子の量産化の件で被害者と。 今日の作業は5代目と私なんですが何度携帯に電話しても5代目出なくて…。
ああ…それなんですけど工場で作られてるこれ使われてる白味噌とみりんがこれと違いました。 やっぱり…!どうしたんです?こっちが半月型に使われていた白味噌とみりん。 本店では両方使ってんじゃないの?いえ本店から押収した白味噌とみりんは工場の機械の都合で味は変わりません。 成分を分析した結果本店の京春日に使われていた白味噌とみりんです。 工場の京春日に使われていた白味噌とみりんです。 きっとこの白味噌とみりんが付着した靴が殺害現場を歩いたんです。 これは懐中屋が使うとる白味噌やない。
こちら1週間前に作ってもろうたんやけど父の米寿祝いにこちらの4代目に。 きれいでしょう!?懐中屋本店の和菓子。 宇佐見さんのお茶がこの和菓子に合うんだから…!どうぞ。 ねえあの干菓子の…砂糖菓子って言うの?あの…型があるじゃない?木で出来た。 ああいうのですか?やっぱり押収してたんだ!凶器かもと思って押収したんすけど何か?あれ?ない…?ないんじゃない?何がです?こんな大っきな鯛を作れる砂糖菓子の型。 いえ被害者は1週間前にこれで干菓子を作っています。
この和菓子のお餅とあんの成分以外全て。 それは捨てられていたこの和菓子が証明しています。 被害者の爪からも採取されたこの着色料でした。 あなたの工場にある合成着色料ですよ。 そんなもんは和菓子職人の手やない。 4代目一体…。 もう一度や!お前はまだ機械で餅を丸くこしらえとけ!ちょっと何するんですか!仕事の邪魔や!なんでこんな事するんですか!もう帰れ!あなたにとって私は一体なんなんですか!工場をあてがわれただけだったのかもしれない。 あの先日は4代目が大変失礼な事を…。