火事火事！どこですか？あっ恩田さんお宅が！うちが…！？離せ！危ないですから！落ち着いてください！離せ！危ないですから！中に女房がいるんだ！加奈ー！落ち着いてください！加奈ー！亡くなった人間を家族だと思え。 父や母や妻や子供や兄弟が亡くなったと思ってそのつらさや悔しさを胸に火災原因の調査をするんだ。 行くぞ！了解！火災現場は一期一会だ。 則武高橋は近隣住民及び第一発見者からの聞き取り。 亡くなったのはな恩田加奈さん。 それと旦那さんの恩田さんは旅行会社のオーナーをなさっています。
いい加減なことを言うな！あなたの弟永谷孝人は橋本忠夫の下で大学の講師をしていた。 そして半年前に試験問題漏洩で大学を追われたらしいじゃないか。 あなたは弟の復讐のために橋本忠夫の家に火をつけようとし間違えて恩田家に火をつけた。 出火のあった昨日の夜の１０時頃あなたどこにいました？弟の身の潔白を証明してやるっていう電話をもらったので７時に浜本町のＳＰＡＴＳというバーに行きました。 コングラッチュレーション！息子は大人になったぞ。
やめろ！先生…何やってるんですか！俊介君…？あっ…。 で先生はペットボトルに残ってた水を俊介君にそこまで求めるのは酷だろう。 俊介君はな火をつけようとした先生を説得して止めたんだよ。 うん？昨日の火事は本当にこの先生が家を間違えて先生は水だって言ってるんだ。 俊介！先生は犯人じゃない。 何？火災調査官なんかやってるうちに人を信じられなくなったんだお父さんは！俊介！！待て！おい紅。 じゃあ灰の中の真実見つけて先生を犯人にすればいいだろ！おい俊介！俊介！！順子…どうすりゃいいんだよ。
お家の人にしかられたでしょう？そうだよね…俊介君のお父さん火災調査官だったんだよね。 やめてください先生！先生俺先生の無実絶対証明します！お久しぶりです。 ねえ永谷さん！ちょっと話聞かせてくださいよ！いいから出て行きなさい！ここは君なんかが来るところじゃない！お願いします！先生の無実証明したいんです！！お願いします！！俊介！お前何やってんだ。 あの先生とお前どういう関係なんだよ？ただの先生と生徒だよ！俊介…。
あっ！！危ない！早苗さんどうしたんですか？円が帰ってこないんです！ええっ？俊介君の様子が変だからちょっと見てくるって出かけたままこんな時間まで…。 俊介も一緒なんでしょ？大丈夫ですよ。 ああっ大丈夫ですか！？私捜索願出してきます。 ああっわかりました！自分が捜してきますから早苗さんは家に戻っててください！何でよ！何でみちる先生のことになるとそんなにムキになるの？どうしてこんな暗い絵を描いたのかな？絵ってさ描いた人の気持ちが正直に表れるものなんだよね。
でも…！火災現場から発見した永谷みちるのものと思われるブラウスの袖です。 俺主任に一人前の火災調査官にしてもらいました。 火災調査官の誇りを…意地を心を！俺が絶対に辞めさせませんから。 橋本です！橋本忠夫がにおいます！橋本は恩田さんの奥さん…恩田加奈さんと付き合っていたんです。 おい橋本！どうしたんですか？恩田さん。 嘘じゃない！火災調査官が言ってたんだ。 この男は永谷みちるって教師がこの家を燃やそうとしているのを見て彼女を利用して加奈を殺そうと考えたんだ。
硫酸とナトリウムです。 私が何をしたって…！あなたの勤めている大学の化学実験室から硫酸とナトリウムが盗まれたんですよ。 比佐恵！比佐恵！いいから！俺は知らないんだよ！比佐恵！乗れよほら！ちょっと待ってくれ！乗れほら！何かの間違いだ！バカ野郎！！恩田さんが面識のない永谷みちるさんを巻き込む理由がない。 永谷みちるが私の家と恩田の家を間違えて火をつけ硫酸とナトリウムを私の郵便受けに置いたんだ。 あんたの研究室から硫酸とナトリウムの数が合わないという通報があったんだよ。
俊介君がうらやましい。 こんなことなら儀式なんかじゃなくてあの時ホントに火をつければよかった。 自分はいつも部下達に自分の家族だと思って抱きしめてくれたんじゃないんですか？今度は自分があなたに言います。 弟さんに申し訳ないと思わないで自分の人生を必死に生きてください。 何でそんな格好…どうしてパジャマなんか着てるんだよ！？俊介これはどういうことだ！？いやこれには深ーいわけが…。 円がね俊介君のことが心配だって言うもんだから一緒に様子を見に来たんですよ～。
おかしいでしょう？煙にもまかれていないこのアトリエの中に逃げ込んだのにどうして奥さんの肺や気管はすすで真っ黒だったんでしょうか？どうして一酸化炭素中毒なんかで亡くなったんでしょう？ちょっ…ちょっと待て。 何が言いたいんだ？火事でもないのに一酸化炭素中毒ってそれは一体どうやって？簡単です。 一酸化炭素を吸わせたんです。 一酸化炭素には酸化還元作用というのがあるんです。 一酸化炭素を購入したのはもうわかってるんだよ。