毎年この花灯路に参加出来るようにそれってロウソクの火が燃え尽きそうになる前のほんの一瞬明るくなる時があるって事ですね。 この会場は火気厳禁ですからなるべくロウソクに近い色のLEDを使ってるんです。 ゆうべここでやってた花灯路に来てたんですよねマリコさんたち。 ゲソ痕だけども被害者以外に8名分が判別出来た。 マリコ君は?被害者の銃創から出てきた微物を鑑定した結果イグサと判明しました。 花灯路に出店されていたそうですが会場でこの人物を見かけていませんか?失礼します。
ところで島谷行灯の前で何をしていたんだ?なんでも正直に話した方がいいぞ。 被害者の着衣に付着していた和紙の繊維だけど…島谷行灯の和紙と一致したわ。 実はこちらの工房の和紙と被害者の高山さんの衣服に付着していた和紙が同一のものである事が判明しました。 えっ?なぜ警察は3年もの間犯人を野放しにしてるんですか?いえ現在も滋賀県警が捜査中です。 被害者の自宅にあったジーンズの血痕高山さん本人のものではなかった。
「行灯撮って行灯」「行灯」信じられません。 こんなきれいな行灯を作る人が復讐殺人だなんて…。 被害者の銃創からなぜロウソクの芯が出てきたのか。 彼女は花灯路の展示作品で島谷行灯の屋号を表現していたんです。 工房と住居を家宅捜索した結果あなたのお義母さんの部屋からロウソクを使った行灯が発見されました。 この靴はあなたのお義母さんのものですね?行灯に付着していた指紋から銃の火薬残渣が検出されました。 その代わりに部屋から持ってきた行灯を置いてくれたんだと思います。
あなたのお義母さんは高山の所在をどうやって知ったんでしょう?多分…。 左京西署刑事課の江原と申します。 解剖の必要はありませんか?昨今解剖医が足りないのはそちらもよくご存じでしょう。 明らかな自殺で解剖医の先生方の手を煩わせないように留意するのも我々現場の義務だとは思いませんか?あれ?権藤さん…。 成尾優也さん26歳。 洛北メンテナンス勤務…。 嘘…元警察官?左京西署…。 自殺した成尾優也のアパートは左京西署管内だ。 左京西署が処理するのは当然だが。 成尾優也は平成16年採用。
押収された拳銃!?5年前左京西署が暴力団黒洋連合会の組事務所を摘発して押収した5丁の拳銃の1丁と線条痕が一致したわ。 5年前の摘発で押収された拳銃は左京西署の証拠品保管庫に厳重に保管されていたがその翌年つまり今から4年前…。 保管庫の入庫記録から当時組織犯罪対策係の刑事だった成尾優也が拳銃を持ち出した可能性が浮上し聴取したが…。 まあ本人も最後まで拳銃の持ち出しを否認したが左京西署上層部は過失での紛失を認めれば退職扱いにすると説得し成尾巡査部長も最後には受け入れ上申書を書いて依願退職となった。
刑事部長と芝管理官は白骨死体を射殺したのは成尾優也だとにらんでいる。 2人とも必ず本物の警察官になるんだって。 本物の警察官?巡査を拝命する時教官に言われました。 これから始まる警察官としての職務の中で君らが市民から愛され敬意を払われるはい!本物の警察官になれるかどうかの。 死体発見の前日自室で自殺した成尾優也の部屋から見つかった遺書のコピーです。 「自分は警察官としてあるまじき行為をしてしまいました」えー京南大での筆跡鑑定により成尾優也の筆跡と断定されました。
左京西署と洛北メンテナンスの間に癒着の噂が絶えない。 社長の荻村が洛北メンテナンスの顧客や政治家のために左京西署に便宜を図るように依頼してるらしい。 左京西署の人間にとって洛北メンテナンスは退職後に世話になるかもしれない言わばお得意先だ。 それで荻村社長は左京西署に有利なように成尾さんと吉岡さんの間に金銭トラブルがあったと供述した…。