森村誠一の終着駅シリーズ22 殺人同盟

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この番組のまとめ

名前は石野和枝。 職業は歌舞伎町の「パンドラ」ってキャバレーのホステスでこの部屋で一人暮らしをしていたそうです。 死亡推定時刻は昨夜5月17日の午後9時頃から12時くらいまでの間。 万引きをチクッたとか何とかで同級生の女の子に因縁をつけ深夜の化学室に閉じ込めて…。 大谷さんはこの前の土曜日17日ですがその日の午後9時頃から12時ぐらいまでの間一応奥さんのウラも取っておくと言って奥さんの実家のほうへ。

いずれにしても大谷夫婦はシロって事だな?課長山岡礼子の行方ちょっと追ってみたいんですが住所がわからないんです。 一応保険会社に当たってみますか?そうだな。 どこの保険会社で誰におりたのかもわからんけども1年ちょっと前という事と石野和枝という名前で問い合わせてみてくれ。 隣の部屋といいますと?事件があったマンションじゃなく石野さんが以前住んでたマンションです。 もう1人のほう?「山岡礼子だよ」山岡礼子が殺害されたっていう連絡がたった今…。

石野和枝と山岡礼子が殺されたとなると必ずもう1人殺されるってそんな事言うんですよ。 どういう事でしょうか?高校時代のクラスメートの石野和枝さんそれから山岡礼子さんが殺害された事はご存じですか?ええ…びっくりしました。 気になる事?石野和枝さんが殺害され山岡礼子さんが殺されたとなると次に狙われるのは高林優子さん…。 保険会社?ああガイシャが言ってた人が死ぬと金が入るとか?ええそれなんですけど1年前に鬼頭勝也にタクシー会社から保険金がおりてるんです。

ところがそのタクシーに乗っていた客がたまたま石野さんの中学校だか高校だかの同級生だったとかで。 真美ちゃん頭が痛いとか気持ちが悪いとか柴田ですけど何か…?柴田さんは石野和枝という女性ご存じですよね?でも鬼頭さんは真美ちゃんのお父さんなんじゃないんですか?何がお父さんよ…。 私のアリバイは調べてくれたんでしょう?大谷は石野和枝と山岡礼子に恨みを持ってますし柴田清子もまた石野和枝に対して強い憎悪と恨みを持ってます。

大谷紳平は石野和枝と山岡礼子を恨んでた…。 ああそれから柴田清子は今妊娠してるみたいだ。 だとすれば一体誰が石野和枝を?少なくとももう1人いるんじゃないかと思うんだ。 大谷紳平と柴田清子の接点であり石野和枝が金鉱と呼んでた人物。 第三の人物が?なんでそんな事知ってるんだ?うーんだって今あなたブツブツ言ってたじゃない。 石野和枝と鬼頭勝也が隣同士で住んでいたここ。 2人が出会わなければ鬼頭は真美ちゃんを石野和枝に預ける事はなかったわけだしそうなると真美ちゃんは死ぬ事はなかった。

本当にいい先生だったんですよ高林先生って。 高林先生ご自身口にするのもお嫌だったんだと思います。 第三の人物は高林優子…そういう事か?すべて私の推測ですし玉川署成城南署との合同捜査はもちろん…あの子の事ならよく覚えてる。 主人が…あの子と同じ思いを持ってた?石野和枝さんと山岡礼子さんに我が子の命を奪われたという憎しみと…恨み。 その事が原因で高林さんは何度も病院を替わらざるを得なくなりせっかく授かった亡くなったご主人の赤ちゃんも…。

我々の捜査に文句があるんならお宅の署長さんからうちの署長に正式に申し入れてください。 すべてはやはり13年前のあの夜から始まっていましたあっ…キャー!化学室の夜から…13年も経ってから目を覚まし何人もの人の人生を狂わしていったんです。 大谷紳平が日常使用しているメガネのレンズと全く同じものです。 ご同行願えますか?石野和枝さん山岡礼子さん並びに鬼頭勝也さん殺害の件でお訊きしたい事が…。 私の…?犯人を追い詰める刑事の足音。

「その事は石野和枝山岡礼子を殺す事でわかっていただけると思います」でもハッキリわかった。 「どうか…どうか恵の事を許してください」「お父さんとお母さんの子どもに生まれて恵は幸せでした」「あり余る愛情とあり余る幸せをもらいました」「でも…あの日が来た」「私は和枝と礼子を憎んだ」「あの人たちの中で私の中の恨みや憎しみは少しずつ消えていき…」そこの教授だか准教授だかと結婚して2人でアメリカへ留学する予定なんですって。