ここがポイント!!池上彰解説塾

戻る
【スポンサーリンク】
21:00:04▶

この番組のまとめ

今回の事件で初めてイスラム国という名前を過去にはリビアでカダフィ政権が崩壊してまだ混乱が続くリビアですとかあるいはレバノンのイスラム過激派ヒズボラの取材ですとか、あるいはヨルダンのシリア難民キャンプこういうところで大変お世話になりましてね。 過激派組織イスラム国が日本人2人を人質にして日本政府が2人の解放に向けて動くも交渉の糸口は見えずおとといのよる、湯川遥菜さんが殺害されたとみられる写真が公開された。 目まぐるしく動き続けるイスラム国日本人人質事件。

そして世界中からこの活動に共鳴する若者たちが駆けつけて、いってみればイスラム過激派の聖地のような様相を呈してしまっているということです。 ですから、例えばそれぞれのイスラムの王国王朝で違いますがヨーロッパでいえばスペインの辺りまでかつて、イスラム圏だったわけですよね。 そうすると反政府勢力に対してサウジアラビアとかカタールとかそういうところから活動資金が流れ込んでいるんですね。

このアブバクル・バクダディというのはバグダディというのはバグダッド出身ということなんです。 イラクで支持を支持を広げていくためにはバグダディという名前にしておけば誰もがバグダッド出身だイラク人だなと思ってくれるのでこういう名前にした。 それをアブバクルといえばイスラム教徒はみんな、ムハンマドの後継者だとみんな思うわけです。 そのスタートは純粋な宗教として信じた人も多かったんですか?もちろんイスラム教徒なんですがもともとは、アメリカがイラクを攻撃してフセイン政権が倒れたでしょ。

特に今回は安倍総理大臣中東にいろんな支援をしましょうということになってカイロで演説をしましてイスラム国と戦う周辺各国に総額で2億ドル程度支援をお約束しますとこういうふうに演説をしたんですよね。 そういうことへの2億ドルですよという意味で演説をしたんですがイスラム国側にしてみればイスラム国と戦う国に支援をするということは日本もイスラム国の敵だなと。

そもそも最初の身代金要求というのはご家族のほうにいっていたという話もありますね。 そこへ今回、突然動画が公開されて身代金要求となったということですね。 各省庁から独立して、組織が情報の収集分析に当たるということで今夜は生放送で時間の許す限りイスラム国の疑問を解説していただいています。 心配になってメールをチェックしていたら身代金要求のメールがきていたことに気がついたということですね。

ですから、例えばイスラム国側につかまった人に対してイスラム国の関係者を捕まえている国とそれを交換するというのは過去にやったことがありますしイスラム国ではありませんが捕虜になってしまったアメリカ兵を救出するためにアメリカが捕虜にしていたヨルダンで今、死刑囚になっている人物と交換ということを言ってきていますが今回の一連の事件でイスラム国は人質にオレンジ色の服を着せていますよね。

でもその一方でヨルダンもアメリカなどと一緒にイスラム国に対する空爆に参加していまして。 空爆の途中でヨルダンの空軍機があるんですがヨルダンにしてみれば日本人よりはヨルダン人のパイロットを優先だろうという声が当然、あるわけですよね。 ヨルダンという国は非常に親日ですから日本側の意をくんで日本側がなんとか交換してくれって日本が言わなくてもですよ言ったかどうかもわかりませんけれどもヨルダン側としてじゃあ、交換に応じようかなとした場合ヨルダン国内で、それよりはパイロットをという声が出る可能性もあるわけです。

いまや、アメリカはサウジアラビアやロシアを抜いて世界最大の産油国になろうとしているといわれているんですね。 サウジアラビアとアメリカ。 これまで、サウジアラビアが世界最大の産油国。 サウジアラビアの石油をアメリカが買っていたわけですね。 ところが、アメリカでこうやってシェールオイルが出るわけですからもうサウジアラビアの石油を買う必要なくなっちゃったわけですよ。 だから、例えばサウジアラビアあるいはカタール辺りはぐっと我慢をして例えば25ドルまで下がっても損はしない。