さあこれは今日のお客様が赤ちゃんの時お母様とご一緒の時ですけど。 江守徹さんです。 今日のお客様は18歳の時に初めてお会いしましてそれからもう50年以上になるお付き合いなんですけど。 江守徹さん今日のお客様です。 それでこの間初めて『33の変奏曲』ってベートーヴェンにおなりになって私は違う役やったんですけど。 まあでもあなたのほうはベートーヴェンだったからあんまり私の今の現代とあんまり一緒にはね…。 50年前は研究所では一緒に芝居しましたっけね?そうよ。 昔の江守さん本当にハンサム。
それで映画俳優になろうかなとか思ったんだけどなんか『新劇』っていう雑誌見てそこの研究所に入ろうか…?演劇部に入ったのね高校になってね。 文学座の…今懐かしいアトリエのね杉村春子先生の家の前のところでね一緒に勉強しました。
でもまあ新劇早く入っちゃったから文学座にね。 それで割と早く役がついたりしたからもうずっと文学座に…。 もう随分前になるんですってね?お母様83でお亡くなりになったんだって。 上の息子さんがなんだか文学が好きで文学者を目指してるんだけどね。 合同かなんかで一緒に文学座とやった時?そうですそうです。 まあ奇麗な奥様でとても…なんていうの?本当にすごいなと思うのはあなたが外でお酒飲んで酔っ払うとすぐ奥様迎えに来るね。 それをずっと何十年もやってるんだから随分…なんていうの?我慢強い。
そうなの?そうすると…どうしたらいいのかわかんないと俳優座養成所とか文学座研究所ができたっていうんでそれで受けたのね。
「俺にとって江守さんっていうのはもう雲の上の人で」「文学座においてはもう大先輩でね」「憧れの人なんですよ」「江守さんが出演してるとセリフを聞きに来るのが印象深いんですね」「みんな勉強しようと思ってるんですがね」「そんな完璧な江守さんがある時『いのち』っていう芝居で…何でしょう?」「セットですけども玄関から出ていくんだか入るんだか思い切りバーンッて…芝居だったんですがバーンッて開けたら玄関の戸だったですかね?江守さん」「なんか倒れてきたんですねバッと勢い余って」「それを江守さんが倒れないように必死にこう押さ