沖合に湯の島を望み山懐に抱かれた温泉郷青森市浅虫。 この日のメニューはキャベツとキュウリのサラダとろろ昆布の味噌汁白菜のあえ物にメインはルッコラを添えたごぼうハンバーグ。 東京で勤務医をしていた石木先生は父親の病院を継ぐため16年前に帰郷しました。 内科医の石木先生は地域医療に奔走しています。 石木先生とともに浅めし食堂を牽引しているのが奥さんの公子さんです。 この施設は石木先生が新しく手がけようとしている高齢者向け住宅。
浅めし食堂のある高齢者住宅への引っ越しです。 公子さんはプロの料理人を招き急きょ講習会を開きました。 これは食材と出汁を一緒に真空パックして加熱する調理法。 私たちが浅めし食堂の取材を続ける中高齢者住宅に通う前島フミエさんという女性が強く印象に残りました。 フミエさんが小学校の先生一夫さんは中学校の先生を務め縁あって夫婦になりました。 20年ほど前一夫さんが脳梗塞で倒れ以来フミエさんは一人暮らしを続けています。 1人でも寂しい思いをしないようにとスタッフが愛情を込めて作ったお節料理。
浅めし食堂の最年少中野渡梓さんが辞める事になりました。 玄関前に植えた公子さんのラベンダーがもうすぐキレイな花を見せてくれそうです。 亡くなるひと月前公子さんはこんな言葉を残していました。 「じゃあもうみんな大丈夫だね」って。 公子さんが亡くなって1週間後ラベンダーの花が初めて咲きました。 自分では大丈夫だと思うけども大丈夫でないらしくて。 その次は?三国店長が愛知の日本料理店を訪ねていました。 公子さんは生前食堂スタッフを厳しく指導してきました。