徹子の部屋 阿川佐和子

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この番組のまとめ

お父様は去年94歳でお亡くなりになった作家の阿川弘之さんでいらっしゃいます。 阿川弘之さんは何といっても『山本五十六』とか『雲の墓標』。 それでね「老婆でどうするんだ!」って言ってね「何でもいいからズボンはいてりゃいいから誰でも結婚しろ!」とか言い出したり「前学生時代に付き合ってたあの方はどうしたんだ?」「マッチ棒」とか言うからね「そんなもうお別れしちゃって知らないですよその先は」って言ったらね「好きだったんだろ?より戻したらどうだ?」って言うから「そんなむちゃな話がありますか」と…。

母がね私がオーバー着て出掛けようと思うとね「結婚詐欺」ってね言うの。 「結婚詐欺」って毎日言われてました。

「30万だぞ!よかったね!」とか言ったらピッていって起きたらいいなと思ったんですけどどんなお気持ちでした?いやあまあ亡くなった瞬間はあっそうなんだっていうのとそれからでもまあだいぶ…3年半老人病院に入院していまして…。 ではたと気付いて病室に電磁調理器を入れて…コンセントあるでしょ?そこにすき焼き鍋を置いて材料を持っていってジャーッていってそこですき焼きを始めたんですよ。

それだけ母にガンガンガンガン言ってて自由を許さなかった父なのに入院したあと私が母を連れて病院に行くとそうすると「お前は大丈夫か?」とか言って…「お前は大丈夫か?」って言って手をこうやって握ってずっとこうやってるの。 そしたら母も照れくさくなったらしくて「佐和子の手も握ってやってくださいよ」って言うと別に興味ないって感じらしいの。 「佐和子の手はいい」と?佐和子の手興味ない。 5歳ぐらいの子供に「結論から言え」って言ったってね?私もやっぱり余程の衝撃だったんでしょうね。

「誰のおかげでこんな暖かい部屋にいられると思ってるんだ」もううちの父は全然ベタベタ。 一年に一度銀座へ連れていってくれてねアイスクリーム食べさせてくれたり色んなもの…飴買ってくれたりなんかしておもちゃも買ってくれて映画も日劇の下で見せてくれて。 うちの父はねバイオリンと母がいればもう何にもないって…。 「バイオリンと母がいれば」?あとは何にもなくてもいいっていう感じでしたから。

まあ年がら年中怒ってる父がたまに褒めてくれるとプレゼントに耳かき?はい。 その後私大人になってカシミヤのセーターを贈ろうがそれから豪華な膝掛けを贈ろうが何を贈ろうが「ありがとうありがとう。 しかしお前の買ってくれたあの耳かきが一番よかった」って言ってね何プレゼントしても駄目なの。 お父様は自分が死んだら「俺のことを書くな」って仰ったんだって?随分前からまず「通夜葬式一切やるな」「香典いただくな。 それで「そういうことは一切他人様に迷惑になることはやるな」って言ってたんです。