「じゃあそこのあなた」あの…その浮気の証拠というのはどういう物ですか?「うーん…例えば女の髪の毛とか?」「じゃあ皆さんに聞きますよ」「浮気夫なんかとはとっとと別れて自由に生きればいいと思う人?」「あららら…」「その離婚ちょっと待った!」「離婚は地獄の入り口よ」「自由に生きるにはお金がいるの」「離婚したら年金も半分になっちゃう」「夫の浮気に気づいたらどうするか?」正解は…。 えっ?女性の変死体?被害者はこの部屋の住人下川真帆さん43歳。 離婚に悩む夫婦の相談にのる夫婦問題研究所のカウンセラーです。
被害者が握っていた紙だけども離婚届の切れ端だったよ。 その元ダンとヨリを戻そうとしてるとか!?なんでそういう話に?昨日マリコさんが城ヶ崎渚の夫婦愛修復セミナーに参加してきたって言ってたんですよ!ええっ!?ふ…夫婦愛修復!?でも元の旦那さんは新しい奥さんもらったって聞きましたけど。 それで再婚!?離婚届?被害者夫婦が書いたのかもしれないな。 被害者の銀行口座に半年前からヤハズコーポレーションという実在しない会社から毎月20万の振り込みがある事がわかった。
ある?そう?…ん?被害者が離婚相談所に通っていた?せーの!おっしゃるんですよ。 確か事件の前の日城ヶ崎渚さんが鉄輪の井戸で熱心に祈っているところを。 平安時代夫に浮気されて捨てられて井戸端で死んだ妻の悲しい伝説があって…。 その後浮気をしている人にここの井戸の水を飲ませるとえっ!?それじゃあ城ヶ崎渚さんの旦那さんが被害者の浮気相手?そういえば被害者の家にあったタンブラーの中の水ってどっかの天然水か井戸水って話でしたよね?ああそうだね。
これが下川真帆さんの体に付着していたんです。 事件当日あなた下川真帆さんの家に行かれましたね?失礼します。 ラッキーって何が?でもねこのエアコンは殺人があった日の夜6時に新しいフィルターに交換されたばかりだった。 事件の夜に交換されたばかりのエアコンのフィルターに残っていたんです。 えっ?あなたがあの夜下川真帆さんの部屋にいた証拠です。 須田華枝さん下川真帆さんを殺害しましたね?だってうちの旦那あの女殺すしかないでしょ?渚先生教えてくださったじゃない。