池上彰のニュースそうだったのか!! 2時間スペシャル

戻る
【スポンサーリンク】
19:02:08▶

この番組のまとめ

日本時間の今日未明現地時間の昨日日米首脳会談が行われましたね。 特に、トランプ大統領はアメリカファーストアメリカさえよければいいという言い方をしてるんですけどイギリスもEUから離脱を国民投票で決めるなどどうも世界は自分の国さえよければいいという内向きになりつつあるんじゃないかということなんですね。 次々と打ち出す大統領令に世界が大混乱。

日本で最初の天皇といわれる神武天皇が橿原宮で天皇に即位したときをもって日本という国が建国されたと「日本書紀」あるいは「古事記」に書かれているんですね。 それが戦後GHQがそういう神話に基づいたのはやめなさいとなってなくなっていたということですが改めて、どこの国も建国記念日というのがあるんだから、日本もそういう祝う日を作ったらいいじゃないかということになって昔の紀元節というのを現在の建国記念の日という言い方で、それを祝いましょうということですね。

今、メイ首相ということになるんですがただし、エリザベス女王はいろんな国の国家元首を兼務しているんです。 例えば、エリザベス女王が国家元首の国ってイギリス以外にあるんですがどこかわかりますか?カナダとか。 アンティグア・バーブーダってオリンピックの入場行進の最初のほうに出てきてこんな国があるんだって思いませんでした?これ、実はエリザベス女王が国家元首。 そして、国家元首といいますと国王と並んで代表的なのが大統領というわけです。 大統領は国家元首。

連邦と合衆国というのは大体同じ意味とアメリカというのは50の州から成り立っているわけですが1つ1つの州がまるで国家のようなものだって言い方をすることがあるんですね。 彼らは、アメリカの東海岸に13の植民地を作り上げそれぞれが独自に法律などを持っていました。 その結果、植民地側が勝利しアメリカは独立。 それを日本語では「州」と書いたんですけどそもそもアメリカ合衆国はもともと中国語で共和国を意味する言葉だったといわれています。

だから通常の犯罪の場合はそれぞれの自治体警察が犯人を追いかけるわけですけど連邦法に違反する重大な犯罪はFBIが登場してくるということです。 就任初日から大統領令という命令を連発していますでしょ。 さあ、ここに2月9日までに出た大統領令をまとめてみました。 つまり、例えば政権が代わったりしてがらっと変わったので大統領令ががらっと出た。 大統領令は議会で議決なしで独断ですぐ出せる。 だから大統領令っていいますね。 大統領命令っていう日本語訳になってないでしょう。

これはアメリカの国防をもっと強化しなさいという大統領命令なんですね。 厳密にいうとちょっと違うんですけど大統領が行政機関に出す命令という意味では同じということで日本では大統領令という言い方をしています。 ちなみに大統領令はどんなものでも出せるんですか。 アメリカの場合、そもそも最初に大統領に、あまり強い力を持たせたくないというイメージがあって大統領に予算の編成権ってないんですよ。 大統領は議会に対してこういう予算を作ってくださいとお願いしかできないです。

そもそも連邦地方裁判所が7か国からの入国に関して緊急に差し止めをしました。 連邦地方裁判所で行われまして多分負けたほうが不服だとしてまた、控訴裁判所に控訴するでしょうね。 最高裁判所の判決で4対4に割れた場合これは、決めることができなかったということになって控訴審の判決がそのまま確定するんですよ。

そういえば韓国の朴槿惠大統領今、弾劾ということになりましたでしょ。 あるいは、リオデジャネイロオリンピックのときにブラジルのルセフ大統領が弾劾されちゃったもんですからもう大統領は法律に違反したから辞めさせるべきだということになって下院で過半数いったんですけど上院ではわずかの差で3分の2にいかなかったので弾劾にはならなかった。 辞めたら、副大統領が昇格するんですか?副大統領が昇格し今度、新たな副大統領を選ぶ。 まずは大統領令の中でも世界中で注目された入国停止問題ですね。

特にフランスで同時多発テロなどが起きたのでここの出身者がテロをする可能性があるというのでオバマ政権のときに例えばアメリカへの入国ビザを今回、トランプ大統領はそのリストに基づいてこの7か国にしたんじゃないかという。 でも、やっぱりどう考えてもサウジは入れるべきという話になるけどもそれは、さすがにトランプをもってしてもできないんですか?サウジアラビアはなんといってもアメリカにとってのビジネス相手ですから。

そして、とりわけ日本の自動車がアメリカに大量に入ってきているという言い方でアメリカの自動車は日本で売れないじゃないかってトランプ大統領は言っていますけれどもそれは、なんででしょうか。 1960年代からアメリカの産業を支えていたのはなんといってもアメリカの自動車産業ですよね。

その結果、日本車があまり入ってこないとアメリカはみんな日本車が欲しいわけですよ。 アメリカで日本車いっぱいありますけどかなりの部分がアメリカで作られているということです。 この日米自動車摩擦の前にもう日本は外国からの自動車に関しては輸入関税をゼロにしてたんですけど部品だけはまだ関税をかけていたんですね。 で、アメリカは何をやってたのかといいますと実は、アメリカは日本の自動車を輸入のときに2.5%の関税をかけてるんですよ。

アメリカは左ハンドルの車ばかりで80年代の日米自動車摩擦のとき日本は右ハンドルじゃないと運転しにくいのはおかしいと言ったんですよ。 アメリカなどは軽自動車を作ってませんからこの今日の日米首脳会談でもこういう話というのは…。 ただ、安倍総理大臣は行く前にトヨタ自動車の社長と会ってますからトヨタがアメリカでいかに雇用を生んでいるかとかあるいは、これからもアメリカにいろいろな投資をしていくという話を説明を受けてアメリカでもそれを言おうと待ち構えていたんですがとりあえず、最初の40分間の首脳会談。

人民元とドルとのレートをあえて人民元を安くして中国の製品がアメリカに安く入れるように意図的にやっているとトランプ大統領は選挙中から言っていた。 ところが安倍総理大臣がアメリカに行く直前中国の習近平国家主席と電話会談しているんですよ。

要するに日本が円安になっているのはアベノミクスで金融緩和をしてどんどん日銀が世の中にお金が出回るようにしたその結果円安になっているわけで円安をやめろということはアベノミクスをやめろということになるのかと心配している人たちが安倍政権に入るということです。 特に、ペンス副大統領あるいはトランプ大統領は今年中に日本に来てくださいと首脳会談でちなみにアメリカがもうかったら日本にとってはいいことはあるんですか?アメリカがもうかってアメリカ経済が発展すれば当然、日本からアメリカへの輸出は増えますよね。

じゃあ、メキシコ製品に20%の関税をかけて例えば、メキシコからアメリカに輸出する例えば、いろんな自動車も部品はアメリカから輸入してるんですよ。 アメリカから輸入した部品をメキシコで組み立ててアメリカに売っているんですね。 そうすると、アメリカ側がメキシコの自動車に高い関税をかけるぞなんていうことになったらわかっていないんじゃないかと。

国連総会以外に安全保障理事会というのがあります。 特に、常任理事国5か国が大変大きな力を持っているわけですね。 紛争地のあったところに国連加盟国が軍隊を派遣するということをやっているわけですがその国連の活動というのは加盟国がそれぞれ分担金というのを負担しているんです。 中国は常任理事国拒否権まで持っているのに拒否権を持っていない常任理事国でない日本のほうが負担していることはいかがなものかという議論もあるんですけど。

それから例えばTPPはアメリカが離脱しちゃったでしょじゃあ、アメリカ抜きのTPPに代わる多国間の貿易交渉をやりましょうと中国が言っててこっちとやってたものを今度こっちでやりましょうと二酸化炭素を減らすために作った国際的なルール・パリ協定をアメリカはやめるかもと言っているのです。

ところがアメリカのトランプ大統領がエルサレムにアメリカ大使館を移すということはアメリカがイスラエルの言い分を認めて国連決議に反したイスラエルを認めるよということになる。 特にアメリカではユダヤ・ロビーといってユダヤ人の人たちが非常に大きな影響力を持っててアメリカの議会に対してイスラエルにあるアメリカ大使館を逆に大統領が止めていたんですね。