緊急報道特番 “悲運のプリンス”はなぜ、殺されたのか!?金正男氏暗殺の真実

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この番組のまとめ

北朝鮮の最高指導者金正恩委員長の兄金正男氏が殺害されてから10日あまりが経ちました。 犯行にはVXという猛毒が使われた可能性が高いということがわかってきましたがなぜ金正男氏が殺害されなければ成らなかったのでしょうか。 そして、金正男氏を何度も取材してきました元中国総局特派員で九州朝日放送の持留英樹記者です。 犯行に関わり、今も在マレーシア北朝鮮大使館内にいるとみられる2等書記官について画面右から出発ロビーに姿を現したのが正男氏です。

韓国政府は正男氏の殺害命令は5年前から出されていたこと。 また、ほかにも実は今度は正男氏の娘キム・ソルヒ氏が明日までにもマレーシア入りするのではないか。 ここ、空港といいますと正男氏が殺害された現場でもありますしより命が狙われる危険の少ない娘、キム・ソルヒ氏が来る可能性があると一部メディアが報じているんです。 この自動チェックインカウンターの前まさにこの場所で正男氏は殺害されました。 空港で突然襲われ死亡した金正男氏。 正男氏殺害の全容が明らかになってきました。

画面向かって右手からアイシャ容疑者が正男氏に近づきます。 金正男氏を襲撃したアイシャ容疑者とフオン容疑者。 浮かび上がったのは正男氏の顔に何度も自分の手をこすりつけるフオン容疑者の姿。 私たちは、解析した映像をもとに後ろからフオン容疑者が正男氏の顔につまり、こういうことです。 2つの物質を正男氏の顔の上で混合させてVXを生成した可能性を指摘しています。

実際に、北朝鮮は生物化学兵器禁止条約にも加入していないということでかつて1994年にクリントン政権が北朝鮮を攻撃する直前にもしかすると戦争になりかねないということで韓国政府当局が韓国国民に防毒マスクを北朝鮮のミサイルは私たちは弾頭部分に核兵器を装着するから恐れているということがありますが韓国からしますとここに化学兵器、生物兵器が使われても同じような殺傷能力があるということでミサイルの開発あるいは完成には非常に警戒しております。

ジャカルタの北朝鮮の大使館前に来ています。 アイシャ容疑者を勧誘する大々的な工作活動はこちらの大使館などで行われていた可能性があります。 ジャカルタは、北朝鮮にとって工作活動をするには東南アジアの活動拠点にはうってつけなのかもしれません。 そして、大使館がしかも、工作員の活動の拠点だったとするならば更に国家ぐるみの関与という北朝鮮が関与した可能性が高まってきますね。

そして、その後別の事件で逮捕された北朝鮮の工作員の証言によりますとこの事件につきましては北朝鮮の工作員2人によって実行されてそして、北朝鮮に戻ったあと英雄の称号を受けたということなんです。 北朝鮮の工作員による犯行は多々、今までありますけども実際に工作員が手を下していた。 そして大韓航空機爆破事件も2人の北朝鮮の工作員による犯行。 あるいは、北朝鮮に逃げ込んだ4人を北朝鮮がテレビに出させて彼らの口からマレーシア当局の捜査結果について反論させるようなそういうような可能性もまだゼロではないと思いますね。

その経営を始めたその金正男氏を長く取材していた持留さんに正男さんはキム・ハンソル氏については何か言っていたりしますか?ハンソルさんがボスニア・ヘルツェゴビナに留学したときにインターナショナルスクールとか準備しようとしたんですけどいろんな国際紛争の勉強をしたいということでボスニア・ヘルツェゴビナに進学したということで正男氏自身もジュネーブに留学していましたね。

ちょっと朝鮮半島の地図をご覧いただきたいんですが富川さん第2次世界大戦が終わるまで朝鮮半島はどこの国が統治していましたか?それはもちろん、日本ですね。 アメリカあるいはソ連が一緒になってドイツと戦って解放したと思ったら東ヨーロッパがみんなソ連が占領してソ連が言うがままの国にそこで、仕方ないとりあえず朝鮮半島南部で自由な選挙をして本当にたまたまなんですが朝鮮半島をちょうど南北に分ける。

それが途中から国家主席になったものですから途中で肩書が変わるので今はとりあえず金日成氏とありますがこのあと、国家主席で肩書を統一させていただきますが朝鮮民族の聖山聖なる山ということでそういう意味でも象徴的な山ですね、この山は。 そこで、金日成氏を抗日闘争の英雄として北朝鮮のトップに据えた。 金日成氏を神格化絶対化させるということは神格化させるということで金正日総書記が父親を、いわば神格化する作業に入っていた。

これはどういうことかといいますと日本が統治時代に朝鮮半島の北部というのは山岳地帯がいっぱいあるわけでしょ。 それに対して、朝鮮半島の南部というのは温暖な気候を利用してここを農業地帯としてやるわけですね。 これがアメリカの大失敗といわれていますがそれを見てもし朝鮮半島の南部に攻め込んでもアメリカは介入しないと思ってしまったとも言われています。

こういうことがないようにするためには自分の息子を次に後継者にしたほうがいいということになりそしてまた、息子の金正日という人も次の後継者は自分の息子としてこれがいわゆるロイヤルファミリーの原点になったといわれています。 金日成国家主席からそのあと金正日総書記にいくんですが、実はここにつまり、ここは金日成国家主席からそのまま世襲をさせるためにはつまり、この人も金日成国家主席の血を引いているわけです。

そうなりますと金正恩委員長を担いでいる部下たちとその金正哲氏をかつぐ部下同士の間で確執が表面化する。 内部崩壊しかねないということで父親の金正日総書記は一切、金正哲氏にポストを与えなかったんです。 いってみれば、金日成国家主席建国の父の孫にあたるわけでしょ。 そして金正日総書記の息子を粛清する、殺すということは北朝鮮の人にとっては驚天動地のことになるわけです。 韓国人が殺害されたわけじゃなくて北朝鮮の国民が殺害されたわけですが自分の国民が殺害されたかのように韓国はものすごい関心を持って放送していますね。

あくまで後継争いをする気はなくしかし、このインタビューから1年あまり経ったころそれは、正恩氏が公に姿を見せる直前のことでした。 金正男氏から持留記者に北京でインタビューを受けると連絡があったのです。 3代世襲には反対だというのを自らのメッセージとして持留記者に伝えたかったというのはなんでなんでしょうか。 そこで、1回目のインタビューを撮るんですけどそのときはずっと私は政治に関心がありませんよと強調していました。 またメールで、インタビューに応じますよということで私もビックリしたんですね。

そこにロイヤルファミリーの殺害疑惑までが加わると更に北朝鮮に対する反感が強まってどうなりそうですか?その制裁に対して23日、北朝鮮メディアは大国を自任する国がアメリカに踊らされていると批判しました。 アメリカの研究グループの分析で北朝鮮の核実験場で新たな核実験の準備とみられる動きがあるということがわかったんです。 加えて、先の北朝鮮の中長距離弾道ミサイルの発射で国連の北に対する経済制裁もこれまた一段と強まりますし加えて、北朝鮮からしますとアメリカとの対話交渉のめども閉ざされてしまった。