付着していた血痕は被害者小田山航志郎さんのものでした。 小田山家の防犯システムを管理しているゼルクホームセキュリティに昨夜から今朝にかけての防犯カメラの映像を提出してもらいました。 被害者がかがんでいたとすれば背の低い者でも頭頂部を殴る事は出来るぞ。 完璧な防犯システムのあの家に第三者が出入りするのは不可能だ。 ですから今回の小田山様の事件も外部からの侵入ではないと断言出来ます。 今週末で契約が切れるんですか？ちょうど１年前小田山家に泥棒が入ったそうなんです。
当初は室内カメラも設置していたんですが半年前浩乃さんが来てからは…。 犯人は家の中にいた人間小田山浩乃で間違いありません。 家政婦が帰る時鍵をしめ忘れたせいで泥棒が入ったんだって。 やっぱり家政婦がいないと不自由だから小田山は私と結婚したのかも…。 どうして娘さんのスマホがここにあるんですか？ああ…居場所がわかるＧＰＳアプリご存じですよね？仕事柄私たちのスマホに入っています。 やめてよ！家中防犯カメラだらけでその上ＧＰＳまで…。
小田山家から出て行くこの人…この壁の向こうに空洞があるようです。 犯人が口にした容器に付着していた唾液ＤＮＡ型鑑定の結果女性のものである事がわかりました。 小田山家のレスキュールームに隠れて小田山さんを殺害し私を監禁したのは…。 小田山家の元家政婦だ。 矢野幹子は２０年以上あの家で家政婦をしていたが幹子は小田山さんの子供を産んだんです。 小田山さんは子供は認知してくれたけどそれはまだわかっていません。 防犯コンサルタントの立場で殺人に手を貸すなんてよっぽどの事情があるはずだよね。