そんな中一方で武力行使を避けた選択肢の中から北朝鮮の核ミサイル開発に深刻な打撃を与えるために明日行われる国連安保理で新たな経済制裁の採決を目指している。 戦前の日本がアメリカなど当時の列強国に石油の禁輸で追い詰められた事が原因の1つとなり太平洋戦争に突入したという歴史。 当時の日本と今の北朝鮮の置かれた状況が重なりそれとも今度こそ中国やロシアが石油禁輸措置を受け入れ北朝鮮問題が新たな局面を迎えるのか?そこで本日は…。 安全保障のスペシャリスト元防衛大臣自民党石破茂衆議院議員。
今の日本の安倍政権を見てるとねアメリカがそういう…非常に不安定で圧力をかけるって言ってるんだけどどうも出口戦略を描いていないというか描けない状況なわけですよ。 要するにトランプさん多分恐らくトランプ政権ちゃんと見えてないんじゃないの出口戦略っていうんだったらむしろ日本は出口戦略を描くようなあるいはトランプさんに米朝が例えば対話なのか交渉なのか説得なのかいろんな言葉があると思いますけれども…するような形で必要なんじゃないかな。
制裁だけで効果があるって考えるのはやらないよりやったほうがいいけどそれで北朝鮮がまいりましたって事にならない可能性は…。 制裁の話で言うとね僕何度も北朝鮮に取材で行ってるんですけれどある種ね戦前戦中の日本に似てるところがあって。 つまり核保有を容認するんじゃないけれどもしかし北朝鮮は核放棄を前提とした対話はしないって言ってるわけですからそうなってくるととりあえず凍結してくれと。 そういう風に譲歩した場合ですね我が国はどうなっちゃうんですか?それは北朝鮮が核保有国としてそこに登場し…。
その時日本は反撃出来るのか?敵基地への攻撃能力を持っていない。 …っていう事は今の日本が独自に対応出来る手段はないって事?自民党案は先制攻撃でなく最初の攻撃を受けた後反撃する攻撃能力を持つべきとしている。 …と敵基地攻撃能力の保有に前向きな姿勢を示した。 この問題内閣改造後の8月6日敵基地攻撃能力の保有に関して…。 今こそ敵基地攻撃能力保有の検討を始めるべきなのか?またこれ大変な事になっちゃったね。 石破さんに伺いたいのがちょっと素朴な疑問なんですけど敵基地攻撃能力は日本にはあるんですか?ありません。
ただね…だからこういう場面になると勇ましい事とか出てきちゃうんだけど敵基地攻撃能力にしてもですよまあ政府見解は憲法違反じゃないって言うんだけれどもしかし敵基地を攻撃する能力を日本が持つっていう事は果たして本当に憲法違反じゃないのか。 なのに日本が敵基地攻撃能力などを持ってどこからミサイルが撃たれるかとかですよ燃料が入っているんだとかねそんな情報をつかんで撃ってそのあとにじゃあ反撃されたらどうするんですかとかって考えればそんなものを持つっていう事自体が現実的にはほぼナンセンスですよ。
ニュークリア・シェアリングとは核を持たない国が戦争になった時核保有国と核を共有する概念。 ニュークリア・シェアリングに詳しい専門家は…。 例えばドイツの場合核兵器はドイツ国内にあるアメリカ軍基地で管理。 アメリカと核を共有する事で非核保有国が核を使用出来る仕組みなのだ。 核保有国たるねそのソビエトにどうやってNATOはあの冷戦を耐え抜いたのかって事を考えた時にねド・ゴールみたいに核持つぞっていう選択もある。
ですけど今北朝鮮がそういう能力を持った時にじゃあアメリカの拡大抑止つまり核の傘。 その議論なくして拡大抑止があるから大丈夫だよって事がもう一度検証する時期にきてませんかという事を言ってる。 その議論の先にあるのが「持たず作らず持ち込ませずシェアはする」っていう風になった場合ってやっぱりそれは理念として持ってる非核三原則は放棄するという事もお考え…?持ちません作りません。
今月7日プーチン大統領と会談した安倍総理は北朝鮮に対する制裁について協議した。 2人の親密さは北朝鮮問題解決の突破口と期待されているが民進党原口議員は安倍総理の姿勢を問題視している。 今回北朝鮮は非難してない国が1つだけあるんですよ。 確かに北朝鮮は中国の従属変数であるんだけどもその従属変数からロシアの従属変数に変わりつつあるんじゃないかと。 僕は石破さん自民党だから言いにくいと思うけども総理としては懸案である日露問題をどうやって解決するんだって事にものすごく思いはあるし。