倉本聰脚本の帯ドラマ『やすらぎの郷』も残すところ あと1週間になってしまいました本日は 大好評にお応えして最後の総集編をお送りします9月に入ってからもやすらぎの郷は大事件が相次ぎましたまずは なんといっても姫こと九条摂子さんが亡くなった事です国民的スターであり誰からも愛された大女優の死でやすらぎの郷は深い悲しみに包まれましたさらに追い打ちをかけるように起こる大事件の数々これを見ればいよいよ クライマックスを迎える『やすらぎの郷』をもっと楽しんで頂く事が出来ます長年連れ添った妻を亡くした脚本家 菊村栄はやす
この前 秀さんが私に言ったひとつの言葉を思い出していた『花伝書』の中で世阿弥が言った「時の花」という言葉と「真の花」という言葉世の中にはあまたの女優たちがいる皆 それぞれに若い頃は美しいけれど かつての美しさにいつまでも必死にしがみつきなんとか その頃のいわば 時の花に固執して小じわを隠し 白髪を隠し衰えの中に咲く真の花に気がつかないで一生を終えていく者たちもいるだが 姫の美しさはそれとは違った歳月の育んだ 彼女の美しさはまさに 今 さらに輝いていた姫の密葬は 4時から始まった『東陽新聞』が本葬の翌々日の
安西直美…?よっ この筆上手 床上手!よいしょっと!ごめんなさい!アハハハハハ…!その日 姫の本葬が東京の斎場で行われ死に臨んでの最も有効な処方箋は「納得」という2文字であるとね。
久しぶりに会う孫の髪の毛から女のにおいが漂ったまだ二十歳の彼女は 男を作り両親の元を出て同棲を始めたらしいしかも その男は現在52で梢の父親より年上であるという気を静めるために梢に懇願して1時間の猶予をもらったのだが…あら? どうしたの?いや… えらい事になったよ。 その孫娘さんっていくつなの?二十歳。 二十歳なら出来るでしょう。 ちょっと!孫娘の梢が男を連れて いきなり現れたすでに 現在 同棲中だというIT関連の会社を経営する52歳の中年男私は取り乱し思わず逆上したお金が要るの。
ガンと頭を殴られた気がした梢からの速達が届いたのは翌々日の夕方だ「ごめんなさい」「あの日の帰り 玄関のところで偶然 松岡伸子さんにお会いして素敵なカフェに連れて行って頂きました」「やすらぎの郷の素晴らしさの事を聞いてまた 現実に あの場所を見て「本当にごめんなさい」「大好きなおじいちゃんへバカな梢」終末期の妻への介護士の扱いそこから目を離し逃げていた自分気づいていたのに逃げていた自分…こっちの部屋で寝ちゃいけませんか?先生? 先生!先生ですよね?はい 菊村です。