ん?そもそも 警視庁ではお二方に 捜査権は認めていないんですからね。 脅迫については無実かもしれませんけどね捜査権もないのに捜査してるのは罪深い事ですよ。 うるさいな お前はさっきから さっきから…!ねえ?告訴状を?捜査員に脅迫を受けたという告訴状です。 例えば 警視庁では総務部や警務部には 事務分掌上捜査権は認められていませんが例えば 警視庁の幹部連中がこぞって特命係の2人の違法捜査を証言してくれれば立件は可能ですが…。
それに 少数派だが杉下右京を買っている人間も警察にいる。 嘘の証言?例えば 自分が杉下右京に捜査を命じていたとか。 なぜ 事務次官が杉下右京を標的にするのかあえて 詳しくはお尋ねしません。 しかし 杉下右京を狙うとなれば一緒にいる冠城亘も道連れになりますがそれでよろしいんですか?…と言うと?事務次官は…冠城を かわいがっていたじゃありませんか。 好き好んで 杉下右京と一緒にいるんだからな。 お前も知ってるだろ?警視庁の取調室には録音録画機材が取り付けられてる。
「この家に住む平井陽さんの妻 めぐみさんが転落事故とみています」『週刊フォトス』の4月21日号まだ持ってますか?今の号に平井の歴代妻の特集が載ってるね。 『週刊フォトス』の4月21日号に何が?どうぞ。 事件への着手なんて大げさなものじゃなく聞いたとおり 出発点はあくまでも個人的興味ってわけ。 個人的興味ねぇ…。 それが杉下右京の専売特許。 失礼ですが 所属部署は?特命係といいます。 正確には『特捜最前線』…。 重ね重ね失礼ですが警察手帳を拝見出来ますか?どうも。
そもそも我々が警察官を名乗ったのは怪しい者じゃない事をわかってもらうためでそれ以上の意味はないんです。 2番目 3番目同様 事故死。 2番目 3番目とはかなり間が空いてるし今の大豪邸に引っ越す前のマンション暮らしの時代だったから妻が3人亡くなっているという事実がダイレクトに認識されづらかったようだ。
捜査を開始したのは我が警視庁本部の誇る捜査一課の精鋭2名だ。 伊丹刑事と芹沢刑事か。 平井陽あれこれ嗅ぎ回ってんだろ?どこから そんな情報を?あっ… まさか日々 俺たちをつけてるとか。 ただし その情報は捜査を本格化させるのには役立ちましたが事件解明という点ではほとんど役に立ちませんでした。 伊丹 芹沢 両エースが話に登場したついでに言っとくけど平井の主張してる脅迫について両エースの仕業。 嘘だと思ったら平井の取り調べの録音録画確認してください。
特命係の2人は捜査の邪魔じゃなかった?だって 捜一が 本格的に捜査に乗り出してるわけでしょ?部外者に ちょこまかされたら目障りじゃない?捜査の邪魔するなとか注意しなかったの?まあ 毎度の事ですからね。 これが録音録画拒否の届出書。 例えば?録音録画拒否のいきさつなど聞きたいじゃありませんか。 俺たちは脅迫なんかしてないでしょう?ここの様子は録音録画はされてるのかな?連帯?連帯責任の是非についてはいったん置くとしてあなたが脅迫を受けたというのは取調室での取り調べにおいてですね?そうだ。
ひとつはお宅の あの焼却炉ですねぇ。 お庭の景観にそぐわないあの焼却炉が非常にシンボリックに感じました。 平井陽さんのお母様が庭で焼却を…。 平井さんあなたが めぐみさんのご遺体を両親からの強い要請があるにもかかわらず葬儀が終わってからでないと返さないと頑なに主張していた理由がわかりました。 「不要品の最後は焼却」という長年のルールを守るために。 あなたにとっては遺体焼却の手段に過ぎなかったわけです。 「不要品の焼却」と簡単に申し上げましたが人と物とでは その扱いに大きな違いが生じます。
疑わしきは被告の有利に!今の裁判では この大原則が順守されているのかな?さあ 残念ながらそうとは思えないですね。 裁判の大原則をねじ曲げる事は許されませんがその大原則によってあなたが無罪になるのは我慢出来ません。 まだ庁舎内?「ええ」仕事中?いや その辺り うちの場合かなりフレキシブルです。 課長のところを?田臥准慈?あなたの事をあれこれ聞かれた。 広報課の頃に犯罪捜査をしていた事はないかって質問もあったわ。
捜査資料に目を通したんですけど…ちょっと乱暴な送検だったみたいですね。 平井事件の担当私に代えてくれませんか?お前が担当して どうする?警察を指揮して 起訴に向けての補強捜査を行います。 その時間を有意義に使って平井事件の証拠固めをしたいと考えている。 ここまでで何か質問あるかな?どうして 担当検事が代わったんですか?諸事情だ。 組織名目上 あなたに特命係の指揮統括をお任せしたいと。 起訴へ向けて補強捜査 始めるんだろう?ああ。 どんな権限で?何?この捜査は 僕の指揮下で行う。