竹中印刷は竹中宗吉と 妻 梅子そして職工2人の小さな会社であるわあ~ すごい。 宗吉と菊代は6年前から愛人関係であったそうですよ! 隣から火が出て家に燃え移って大変なんですよ!えっ!?早く! 早く! ほら!ちょっと どいて!どこ行ってたんですか!なんだかな もう…。 2年前に火事になってそれから ずっと不景気で…。 あんたあの火事の時どこへ行ってたの?どこって 接待のあと集金してたって言っただろ。 お前 大丈夫か?この不景気でおかしくなったんじゃないのか?あの時のあんたの事ばっかり気になってしょうがない。
任せてくれ?子供に聞かせるのか?構いやしない!駆け落ちをして2人で小さな印刷所に住み込みで働いて爪に火をともすように貯金をしてやっと中古の印刷所を買って朝から晩まで働いて。 なんとかしてほしいのはこっちのほうよ!子供3人抱えてもうどうにもならないんだから!今日という今日ははっきりしてもらいますからね!うちだって 火事からこっち余分なお金なんて1円もないんだからどうにもならないわよ!なあ 菊代。
梅子は 暗い床の中でせっかんをしたうっ…!宗吉さん! ねえ 宗吉さん!宗吉さん! ねえ 宗吉!子供たちが蚊に食われるわ。 似てないかな…?宗吉と梅子は 15年前に博多から東京に出てきた遅か! もう 早よせんと電車に乗り遅れるばい。 社長 その子は?愛人の子なのよ。 ボクそこの竹中印刷の子だろ?妹は?良子ちゃんだっけな。 竹… 竹中宗吉と申します。 10日前? 10日前ってまだ4つの子供でしょう?なぜ 今まで放っておいたんですか?9月の何日?9月9日です。
それで 菊代が…菊代っていうのは愛人の名前でして。 警察で菊代を捜してもらうわけには…?それは あなたが調べないと駄目。 竹中宗吉の手は異常に震えていた婦警の野田和子は竹中の行動に不審を抱いたねえ 思ってるんでしょ!ねえ!父ちゃん。 警察?あんた このままだと私に 利一を殺せって言われると思って警察に行ったんでしょ?早く利一をどうにかして。 竹中印刷の件だ。 竹中印刷を内偵させてください。 2歳の庄二くんを診察した加藤先生です。 竹中印刷へ往診に出かけたわけです。
良子 父ちゃんと遊園地に行って帰ってこない!それじゃあ また。 長男の利一は 良子ちゃんが社長と遊園地へ行ったきり戻ってこないって言ってました。 赤い洋服を着た女の子が嬉しそうに竹中宗吉の手を握って11時20分の新宿行きの急行に乗ったのを駅員が目撃しています。 竹中宗吉は嘘をついたんだな。 警察は竹中宗吉に強い疑惑を抱いた父ちゃん 一緒に逃げよう。 竹中さんのところに置いてきた娘の良子ちゃんあなたのところに来てますか?良子ですか? いいえ。
9月9日の午後2時良子ちゃん 父親と2人で夢城山遊園地にいました。 良子は 遊園地でいなくなったんじゃないよ。 竹中さん 夢城山遊園地であなたと良子ちゃんを見た人がいましたよ。 良子 お前お父ちゃんの名前が言えるかい?父ちゃんの名前は 父ちゃん!良子は 俺の名前も 家の住所も乗った電車の駅もえっ?9月9日です。 写真は 今 送りますが山田良子という少女です。
あんたは利一を連れて良子を捜しに旅に行っておいで。 電車が来ましたけどどうします?うーん…良子ちゃんを迎えに行ってくれ。 でも 大丈夫でしょうか?父ちゃん 楽しい!楽しい? 電車好きか?うん!9月9日の夜 駅のベンチに。 えっ 遊園地?父ちゃんと遊園地に行って父ちゃんがいなくなって…良子 電車に乗って帰ってきたの。 良子ちゃん見つかったんじゃないの?えっ!?竹中宗吉 まだ帰ってません。 利一くんと一緒に出かけたんだよな?ええ。 利一くんが心配です。 利一 うまいか?うん!フフフ…。
それが どうかしたのか?以前 印刷所に強盗が入った事があってその時の現場検証の時にこの石を見た事があります。 すり減って薄くなると使えないので捨てるんですがあの子が これを持っているのはこの石が よっぽど 身近にあるからじゃないでしょうか?リイチくんのお父さんは…印刷屋さんでしょう。 この石版画の作者は竹中宗吉という人だとわかりました。