初代松本白鸚さんでいらっしゃいます」「どうも」「それからちょっと飛ばしていただきますと市川染五郎様改め九代目松本幸四郎さんです」「そうして 松本金太郎様改め七代目市川染五郎さんでいらっしゃいます」「ようこそおいでくださいました」「白鸚という非常に奇麗なお名前…」「白い鸚鵡ですね」「ええ」「あのね これ別に黒柳さん僕は考えたわけでもないんですよ」「そんな深い考えはなかったんだけど実は 数年前からねどんな世界でもいずれは 交代っていうかね新旧交代みたいな時期は来るわけですわね」「そんなのをね自分がいなくなっち
大好きなんですってね」「フフフフ…」「そして あなたは一番おやりになりたい役が決まってるでしょ？ もう」「はい」「なんていったっけ？」「“べ”の付くものでしょ？ 違う？」「フフフフ…」「言っちゃう？仰って どうぞ」「弁慶です」「ね。
一番向こうの首飾りみたいなのはそれ なんでしょうか？これは 『紅葉狩』の山神という役をやらせていただいた時にえっと… まあ 本来は小道具さんが作ってくださるこういう首飾りの…まが玉の付いた首飾りがあるんですけどもこれは 特別にその時にそれを身に着けてお出になったっていうわけですか。 さて この一家の司令塔は二代目白鸚夫人で紀子様でいらっしゃいますね。 でも「歌舞伎座に行きたい」と言って泣いて 道路にしゃがみ込んだのはあなた？そうみたいですね。
「去年の誕生日の時は私が 花の… バラのブラックティーっていうバラが…色が すごく好きなんですけども「弱点は他にもあるかもしれませんが大きなことでは 雷が大嫌いで自分の体の管理だけをしっかりやってほしいと」「もう それだけですね」賢夫人でいらっしゃるのでね本当に。 でも それが三代襲名を支えてくれたんです。