清純派スター女優と若手映画監督の結婚と騒がれてから50年。 去年 金婚式をお迎えになったという今日のお客様岩下志麻さんです。 岩下志麻さん 今日のお客様です。 ご主人が下にいらっしゃってあなたビデオを持ってらっしゃって…ビデオカメラ。 この頃は カメラに凝っててもう 篠田が引退するっていうんで自分で回そうと思って現場に行って回してたらばプロデューサーが作品にしたらどうかって仰ってそれで一応 VHSにしていただいたんですけどね。
で もう 毎日松竹の重役さんが見えて「結婚は早いからまだ結婚しないでくれ」って随分 頼まれまして。 そういう… ご主人がねピンクのシャワーキャップがあったらしくて。 それで 「志麻ちゃん 知ってる?」「篠田 ピンクのシャワーキャップがあったから女の人と同棲してるよ」って私に言うんですよ。 でも あなた自身は岩下さんがご主人と交際をなさる前の写真とそのあとの写真とがあるそうなんでちょっと両方 見せていただけます?ああ…。 交際中だ。 交際中ですね。
で 独立系映画会社の表現社っていうのを設立なすったのそれ 50年前になるの? もう。 これ なんか 目つぶってもお化粧ができるように全部 練習なすったんですって?私ね暗闇恐怖症だったんですよ。 そうなの?暗闇恐怖症だったんで。 それで 廊下歩くことからお化粧 それから お食事全部 もう目をつぶってやったんです。 なんか ご主人が「これで僕の撮る岩下志麻の映画は最後」って言って…。 それでベルリンの映画祭で銀熊賞をいただいて。 『鑓の権三』が 篠田監督が最後になると仰った…?そうですね。
なんか もう みんなもやっぱり 映画と現実とが一緒になっちゃうんでしょ?そうなったらね。 家のそばに変な人が入ってそれで パトカーが 一度危険人物が入ったから気を付けてくださいって回ってきたことがあるんですよ。 去年 ご主人の まあ 表現社の設立50周年記念の上映会であなた ご主人の言葉に なんか泣きそうになったことがあったって?そうですね。
この石は私と一緒に この長いこと仕事 頑張ってきてくれたんだからって言って私の 女優賞のトロフィーがある戸棚に入れて…。 じゃあ 今でも…今は どうなってるんですか?それは 少し…今でもあるの?えっ?全部出しちゃったの?もう 全部取っちゃいましたよ。 それから 代表作とかそういうものを全部春日太一さんという方がインタビューしてくださいまして。 切り抜きを出して 確認してそれで インタビュー…全部で22時間ぐらい。