サミットでみんな並んで記念撮影をしていましたがとりわけ安倍総理大臣は北朝鮮に対する圧力緩和のタイミングを見誤ってはいけないと指摘して国連の安保理決議に基づく経済制裁を継続する必要性を訴え各国もこれに同意したということなんですね。 いろいろな質問が寄せられましたがまず最初に答えてもらうのはまた今度は実現を期待必要不可欠といいまして安倍総理もトランプ大統領に振り回されているという感じなんですけれど世界が振り回されたあの中止騒動を見れば予測不能の2人の本音が見えてくるのではないかと思うんですね。
金正恩委員長閣下という非常に丁寧な言い方をしているんですね。 すると、北朝鮮の反応首脳会談という重大な出来事をもたらすため努力したことを内心では高く評価してきた。 池上さん、トランプさんが書簡を出したときに北朝鮮がこういう反応をするということまでわかっていたんですかね?当然こういう言い方をすれば北朝鮮が慌てるだろうぐらいは思ってたでしょうけどまさかこんなに下手に出るとはということですね。 なんとしても会談をやりたいという点でそれなのにまた手のひら返して北朝鮮の人はどんな感じなんでしょう。
例えば韓国でやればいいですけどアメリカがわざわざ朝鮮半島まで行くという段階ですでに譲歩しているということになるのでそれぞれの国といい関係の国はどこかないかなということになってシンガポールというわけですが。 実は北朝鮮にとってシンガポールというのは国交がありまして大使館もあるんですよね。 北朝鮮は50近い国に大使館を置いているわけですけど当然のことながら北朝鮮が本国と連絡を取り合うときに大使館からですといわゆる秘話通話という形で盗聴されにくい電話のやり取りというのができるわけですよね。
失礼な質問かもしれませんけど北朝鮮はシンガポールまで行けるのかなという。 そもそも北朝鮮の飛行機のパイロットがシンガポールまで飛行機を飛ばしたことがあるのかどうかという問題がありますでしょ。 それから大変古い機体で実は現在EUの中ではこの飛行機は飛行禁止なんです。 中国の飛行機だと中国のパイロットにはシンガポールまで飛んだことがある人が大勢いますから。 飛行機の話を聞いてちょっとどうなるのかなと思いましたけどもっとそれ以上に外貨不足だとか聞いていまして宿泊費とか…北朝鮮は第三者が払ってもよろしいんですか。
そもそも、アメリカと北朝鮮の戦争が終わっていないということは皆さん、ご存じですよね。 1950年6月北朝鮮が武力で朝鮮半島を統一しようとして韓国に攻め込んだわけですね。 そしたら、それに対してアメリカが国連で国連軍ということにして北朝鮮を一挙に中国との国境沿いギリギリまで追い詰めるわけですね。 このとき、北朝鮮は最初はアメリカは介入してこないだろうと思っていたわけですね。 世界一強いといわれるアメリカに攻撃されないためにはどうしたらいいかと北朝鮮は考えたわけですね。
でも、北朝鮮にしてみれば本音で言えばアメリカから攻撃されたくない。 でも今までどおり話し合いでと言われてもトランプ大統領アメリカの姿勢としては無視するということもできたと思うんですけどなんで得にならない、経済制裁をやめてほしいと話し合いの場に行くんですか。 トランプ大統領、北朝鮮がなんか言うとそのたびごとにツイッターで反応してきたでしょ。
特にトランプ大統領は前任者、オバマ前大統領への対抗心が非常に強いわけですね。 トランプ大統領にしてみればオバマ大統領がもらったものは俺だってもらいたいというわけですね。 米朝首脳会談を成功させればノーベル平和賞も夢ではないとどうも、本人は思い始めたんじゃないか。 というのも米朝首脳会談をやるよと言ったときに政治集会でトランプさんの支持者が集まったところでトランプ支持者から期せずしてノーベル賞という声が上がったんですね。
多分、トランプ大統領はとにかく成功だと言いたいので最初は非核化を実現させるんだ。 カダフィ大佐に対して欧米諸国が核兵器を放棄しなさいと。 そのときに欧米諸国はカダフィ政権に反対する勢力を支持してカダフィ側の軍隊を空爆したわけですね。 核兵器を全部やめたら経済制裁を解除してあげますよという甘い言葉を言って全部、武装解除をしてから攻撃して、体制をひっくり返すんじゃないかという不安があるわけですね。
オバマ大統領は地球温暖化防止対策をやるときに、本当は条約にしたかったんだけれど共和党が多い議会が反対してこれは条約にするとアメリカ国内で認められないだろう。 ただ、体制保証といってもリビアの場合もそうだったんですけど民主化運動が起こってカダフィが弾圧したために武力攻撃されたという流れがあるのでいくら体制保障しても北朝鮮の国内で民主化運動が起こったら体制保証も何もないと思うんですが、どうですか?そのとおりですね。
池上さん、これは当然、アメリカに届くようなですから安倍総理大臣に言わせればICBM、アメリカ大陸に届くだけのものでなくあらゆる弾道ミサイルということは、日本列島まで薄く交渉をやりすぎてトランプさんが今回だめだこれはとなっちゃうのは北朝鮮も困るんですよね。 建前としては国連軍と北朝鮮あるいは中国と平和条約ということになるんですけど実際には、アメリカに全部、委任しますということになっているので、アメリカがいってみれば国連軍を代表する形で署名をすればいいというわけですね。
ですから、北朝鮮の要求もあり韓国に駐留するアメリカ軍の核兵器を全て撤去したわけです。 非核化ということはつまり北朝鮮は核兵器を持ちませんよということを世界に約束したということでしょ。 当時、アメリカのカーター元大統領が北朝鮮に飛んで本当に核をやめなさいよと改めて打ち出すわけですね。
三田さん、6か国ってどこでしたっけ?中国、ロシア、韓国、アメリカ日本と北朝鮮。 その代わり、北朝鮮としてはアメリカが朝鮮半島に核を持ちこまないこと攻撃しないことこれを条件にするというわけですね。 そうするとアメリカもうっかり北朝鮮を攻撃してこないだろう。 でも、核ミサイルを作ってますよなんてことになったら途中でアメリカがそれをさせまいということで先制攻撃されるかもしれない。 なんとしてもアメリカから攻撃されたくないからやめますよと約束をして時間稼ぎをして、裏では核ミサイルを開発していた。
北朝鮮の内部事情を考えるとこれまで長年にわたって金正恩さんは国民とか軍に対して核兵器と弾道ミサイルが軍からしたら自分の存立の基盤をそのうえで理屈を付けたわけです。 日本あるいはアメリカが強く訴えているのは完全な非核化ということなんですが先日、核実験場の入り口を爆破して見せるというのをやりましたでしょ。 Denuclearizationで核兵器を完全に破棄しなさいよと。 それもまた専門家がチェックをするという常に過程で専門家がチェックをするということを続けていくということなんですね。
そこの使用済み核燃料からプルトニウムを取り出せば核兵器を作ることができる。 でも、これは原子力施設についてこういうところがありますと申告をし使用済み核燃料から、ひそかにプルトニウムを取り出していないかどうかということを調べる。 また何年かに一度ここに来て監視カメラを見ると監視カメラでずっと過去の映像がここに保管してありますから本当に封印を解いていないかどうかをチェックするということを日本中のウランやプルトニウムがあるところで全てこれをやっているということなんです。
例えば、リビアで核兵器を撤去するというときは実はIAEAがもちろん入ったんですがIAEA以外にアメリカやイギリスのまさに核兵器を管理している軍事専門家も入ってこれをチェックしたということになっていますからIAEAだけではとても、これは無理じゃないかというわけですね。 でも、要するにこれは周りの国々共産主義の影響がある国々がアフリカにはあるのでそれが心配だからひそかに核兵器を作ってましたけど冷戦が終わったのでもう必要なくなりました。
そしてこの拉致問題も解決すれば国交正常化交渉になりそうしたら日本は北朝鮮に援助をしますよというわけです。 分析しているんですが非核化に伴う費用あるいは経済支援など全部ひっくるめるとその代わりアメリカの民間企業が北朝鮮に投資をバンバンやるよとそこをトランプさん、一生懸命そうなれば北朝鮮、潤って体制保証になるだろうとみられているんですけど。
だから当然、北朝鮮も統一と言葉ではいっていても実際にそれをどうやるかによって結果的に体制が崩壊してしまう可能性もあるわけですからね。 北朝鮮は連邦政府というときに両国から同じ人数を出して中央政府を作ったらどうかという提案が過去に出ているんですね。 それぞれ同じ数で例えばですけど1人でも2人でも北朝鮮側に賛成すれば北朝鮮の主張が全部通ってしまうということになりかねないわけですね。