♪~たとえ それが 大きな痛みを伴うものだとしても…国内有数の総合電機メーカーである我が社は家電製品の普及コンピューター制御システムなどの構築で戦後日本の発展に貢献して参りました。 そこでこの危機を乗り越えるべく芝野健夫氏を再生担当執行役員として迎え入れる事となりました。 私が作成しました事業再生案フェニックス計画です。 まずは 赤字が続いている半導体事業部の売却 工場の閉鎖そして レーダー開発部の縮小と研究開発費の見直し。
今夜は 9時から アメリカ本社と定例の電話会議がありますよ。 ホライズンジャパンは十分な利益を上げて本社に貢献しているはずだが。 御社は 2007年にボックステックを買収した際も最初の提案を放棄しています。 それは会社の経営権の獲得などを目的に株を買い集める行為である経営危機を脱するため再生を模索している現在のあけぼのにとってこの滝本からの敵対的買収の宣言は思わぬ伏兵の登場であった日本ルネッサンス機構の総裁が元三葉銀行出身とは皮肉ですね。 いや ホライズンジャパンが手掛けた企業とは比べものになりませんよ。
いきなり どうしたんですか?ファインの滝本社長が御社の買収を計画しているそうですね。 重要なお話というのは?滝本社長は 時価総額1.5兆円のあけぼのに対してTOBを仕掛けようとしている。 その資金源としてファインのバックには別の企業が潜んでいました。 プラザ・グループ?確か アメリカの軍需産業ファンドだったか?ええ。 大統領やペンタゴンとも通じているアメリカ最大の軍産ファンドです。 それは つまりうちの技術が兵器に利用されるという事ですか?軍産ファンドであるプラザは表だって日本企業の買収には動けません。
ホワイトナイトになる事を決定しました。 ハゲタカとして悪名高い鷲津さんが 白馬の騎士としてアメリカの軍需産業に魂を売り渡すよりも我々に身売りしたほうがマシだとね。 外資のホライズンにうちのホワイトナイトになってもらう是非を協議するそうだ。 下手をすると 次はホライズンから あけぼのを守らなきゃならないくらいにな。 でも それはホライズンの利益とは無関係です。 どうした?ホライズンがうちのホワイトナイトを降りた。 鷲津さんは解雇されてもう ホライズンの人間ではないと言われたよ。