あなたには渡さない #1

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この番組のまとめ

♪~料亭花ずみに嫁いで20年専業主婦の私は結婚前のあいさつ以来この店に足を踏み入れた事はなかった昨年死んだ姑のキクが私をここに近づけさせなかったのだ姑は小さな料理屋だった花ずみを一代で これだけの料亭まで育て上げた人だった彼女は優しい顔で私に言ったあなたに商売の苦労をさせるのは申し訳ない息子のために家を守ってくれさえすればいいからと私は のけ者にされていたのだ女将だった姑と 板長の夫そして あの女からあっ! やだ びっくりした。 ご主人には6年前から お世話になってます。

女将代理がお呼びです。 お嫁さんの事よっぽど ご不満だったみたいで女将さんが おっしゃったあなたの悪口私 全部 覚えてますよ。 それと あなた さっきから義母の事私よりよく知ってるって得意がってらっしゃるけど菊の花しか好きじゃなかった事はご存じなかったんですか?このお花義母の仏前には不向きだわ。 笠井さん…?笠井さーん!笠井さん!笠井さん! 笠井さーん!その人は兄の中学時代からの友人で私を 妹のようにかわいがってくれた人だったみっちゃん!懐かしい その姿にほんの少し心が救われる気がしたフフッ…。

あの人さ 自分が世界で一番正しいと思ってるんだよ。 初めて食べる夫の料理は美味しかった昔 姑は 息子の包丁には色気がないと言っていたけれど素人の私の舌をも色づかせるほど味に色気が感じ取れたこれが 夫が6年前の一夜から身につけた色気なのだとしたら…あの女の肌から すくい取った色なのだとしたら…私 今日は客として来ました。 6年前「笹流れ」という酒を気に入ってその晩 金沢の宿で…彼女を抱いた。 今夜は 最初で最後一度っきりの客だと思ったから黙っててくれと言われたけど笠井さんから俺に電話があった。