夫 旬平の裏切りを知った通子は多衣からの6000万と引き換えに離婚して 夫を彼女に渡し現実を突きつけられ…「ここは限られた者しか使わない」って。 通子は 自分の心の動揺を自覚せざるを得なかった女将さん。 その敬語が痛かった私たちはもうどこまで行っても従業員と社長なのだこの人は 今日も彼女の所へ行くのだろうか…どうだい? 店のほうは。 「用心するんだな」六扇の電話から半月盛況だった花ずみから客足は ぱったりと遠のいた明日の予約は入ってますか?明日もか…。
その予約を受けたのは佐知子さんではなかった犯人は一人しかいない…今まで ありがとう。 あるお客様がね予約は取れたけどあとからキャンセルの電話がかかってきたとおっしゃってた。 あなたが予約を受けたふりしてあとでキャンセルしてたのね。 前田さんから頼まれたの?あの10年前の晩から今日までずっと…!勝浪の若い仲居に手を出してるんです。 だから 前田と別れるためにもこの店で一生懸命働かなきゃって本気で思ってたのに…。 先代の愛人とその息子である旬平の愛人が鉢合わせたフフ…。
自分が全部 背負い込んだみたいにいい子ぶっちゃって。 えっ…?亭主と愛人の関係を許すようなそぶりを見せて自分が いい子になって亭主を いつまでも自分に縛りつけておこうとしてるだけよ。 まあね… 嫁と姑も本妻と愛人みたいなものかもね。 一流料亭の女将があんな事までするかね?そう思ってた。 まあ 結局 男っていうのは自分を完全に縛りつけてくれるはあ… 私が愛人向きなのなんだか わかる気がします。