あの… 大丈夫ですか?池袋の 同じくコンピューターソフト開発会社フタバソフトの課長海老沼寛也 45歳捜査は難航2人は なぜ 殺されたのか?犯人が残したと思われるその文字は何を意味するのか?それらの謎は全て未解決のまま…なあ 見てみ あれ。 3日前 京都市右京区で発見された喫茶店経営者の遺体のそばに文字が残されていたというのは 事実ですね?その文字は 漢字で赤いインクで書かれていた。
凶悪事件の時効廃止に伴い作られた警視庁 特命捜査対策室その6係文字から真実を暴く刑事たちが未解決事件に挑む「どっちだっていいんだよそんな事は どっちだって!」殺人現場から たまたま文字が出てきたからって勝手に 5年前の事件と関連づけやがって!倉庫番が 倉庫番のくせに出張!?俺は 絶対に認めないからな!ハハハ…。 2つの事件の関連性さえ見つからずじまいなんだよ!しかし 5年前に発見された2つの文字も今回の京都の文字も塗料の状態で死亡推定時刻と ほぼ同じ時間に書かれた事がわかっています。
そう… 被害者に捨てられた女が「男め! 男め! 男め!」って恨みたっぷりに書いたとか?そんな女いるでしょうか?まあ そういう可能性もない事はないわ。 また 被害者の人間関係や仕事まわりにもトラブルは見つからへん。 結局この字で 何かわかりました?そうね… 一番考えやすいのは被害者の武村が誰かと 何かしら たばかって何かをしその恨みで殺された可能性だけど具体的なトラブルはなかった。
次に 我々は 「品」という字で品川 品川駅 品川区東急大井町線の九品仏駅埼玉県秩父市の品沢などの地名「虫」という字 単体で青森の浅虫温泉も調べましたが電話をかけましたがこれもこれといった成果は出ず…。 昆虫ショップ?犯人が昆虫マニアで 虫を品評会などに出すつもりだったという可能性もある。 それなら言いますが…この店は 見かけは町家風でもWi−Fiはフリースポットカウンター席には コンセント奥の席にはテーブルタップがあり電源が自由に使えるようになっています。
被害者 武村の過去を洗い直してみたんやが表に出してる経歴は大学を出て 数年働いてすぐに京都に戻ってきた事になっていたものの実際は つい4~5年前まで東京の企業に籍を置いていたらしい。 IT業界最大手のソフトウェア企業や。 しかし品字様以外何も関連がないように思えた京都の事件もソフトウェア開発…いわゆる IT系という点だけは繋がりました。 待って… 5年前の捜査資料にフタバソフトの取引先の名前があったはずよ。 ほほう…フタバソフトとWテクノスは5年前 取引があったのか。
一番下?一番上のクライアントがシステム業者に開発を依頼しその元請け会社は安いコストで下請け会社に開発の一部を振りさらに その下請け会社がもっと小さい下請けや僕みたいな フリーのSEに仕事を振る。 システム開発は 神経を使う仕事と聞きましたけど亡くなった海老沼さんも相当 ご苦労があったのでは?いや 別に…。
あっ…で Wテクノス どうだった?それが 大きい会社というのもありますが人事の担当を呼び出しただけで平気で何時間も待たされて辞める前の2014年に関わってた業務の内容についてもWテクノスの社長?「Wテクノス代表取締役CEO 涌井徹」「従業員1200人」「業務内容は金融 物流流通関係のシステム開発や運営サポートコンサルティング業など多岐にわたり今 CMで話題のファニチャーレンタルプラットフォームボーマーブルの親会社としても知られる」「そんな彼の現在の純資産は40億ドル」「昨年は 音楽会社を買収」「かねてから
確かに 社長の涌井は帰国しておりますがあいにく多忙でアポイントメントのない方とお会いする時間は一分たりとも持てません。 殺された武村氏とは大学時代の友人で仕事で京都に行った時は必ず会食をする仲です。 あの!では 5年前に亡くなったフタバソフトの海老沼さんはご存じでしょうか?ミヤマ開発の美山さんは…。 最近じゃ病院の電子カルテシステムでかなりの顧客を持ってるし…。 そういや いわく付きのシステムがそろそろ稼働するって広報資料に出てたな。 いわく付きのシステム?うん。
古賀室長? どうして下に?例によって倉庫番が書類の整理もせずにしかも何やら京都の一課と組んで…。 「システム稼働時期の延期」「機能の限定リリース」「総合テストの項目削減の3パターンがあります」模倣犯ね。 まあ 殺害現場に文字を残す事自体おかしいんだがな。 なな… しち… しち?おっ… 裏のほうはどっかのIT会社の会議資料ですかね?で? こっちはどうなんだ?誰から誰に宛てた文書だ?倉庫番。 システムを開発している部署が会社の役員か営業部に文書を提出してお伺いを立ててるみたい。
あっ!この文書を作ったのは…Wテクノスです!はい!? 急に話し出したと思ったらお前 何 言ってんだ!Wテクノスの第二システム部では今 東京消防庁の首都圏広域救急搬送システムという大型システムを開発しています。 首都圏広域救急搬送システム?はい。 5年前Wテクノスが入札に競り勝って東京消防庁の大型システムを開発する事になったって業界でかなり話題になったんだよ。 結局 そのあと別の会社が開発した救急搬送システムが採用されたんだ。
しかし あの社内文書が本当にWテクノスの開発した新しい救急搬送システムのものだとしたら稼働は今月。 これは自分の独り言ですがもうじき Wテクノスが東京消防庁に納品した救急搬送システムが稼働します。 恐らく 5年前もこの会社は Wテクノスから救急搬送システムの開発を下請けした。 三田村は社内のサーバーを使って過去の救急搬送システム開発時の機密情報を調べ5年前に 自分と同じように開発をしていた香取という社員の存在を知った。
確かに 香取は5年前の救急搬送システムで担当主任でした。 ミヤマは降りると言ってきたが違約金を受け取ってもプログラムがなければWテクノスへ納品できません。 そのうち Wテクノスから品質面やスケジュール面でクレームが来るようになりました。 香取さんは期待に応えようと一人 開発に没頭しひと月の残業時間が150時間を超えるようになると心も体も疲れ果てた。 しかし Wテクノスの担当だった武村が会社を辞めてしまったために3人目を見つけ出す事ができなかった。
母親は ミヤマ開発とフタバソフトの社員の殺人事件を聞いて最初に その恋人を疑った。 ん? 今 なんて?犯人は 5年前 フタバソフトの香取晶さんと交際していました。 元Wテクノス 第二システム部主任武村勇介を捜し出しはい 恐らく。 システムの導入本部に向かったらしいが秘書の米須と共に 1時間前から連絡が取れないそうだ。 首都圏広域救急搬送システムが稼働するのは今日からでしたよね?ああ。
首都圏広域救急搬送システムのプログラムの中身も社内の機密データに潜って知ったんだろうな。 うっ… ううっ…!10分後に起こるシステムトラブル…。 Wテクノスの救急搬送システムがうまく作動せず 暴走して大勢が混乱する様子を僕は しっかり見たいんですよ。 それから半年後京都出張中に国会議員と密談していた涌井が実は 僕は まだWテクノスで働いていた頃にいずれは 全国展開も。 涌井が武村の事業を支援する代わりにしばしば システムの相談をしていた事を知った。
社長が開発した首都圏広域救急搬送システムならその間に発生した不具合は人的ミスだと言い逃れ誰かが 多少 命を落とそうと気にも留めなければいいなんて事ありませんよね!?ああーっ!やめてください 米須さん。 うるさいな!あと8分 待てっつってんだろ!つまり…!これって もう自分勝手な復讐ですよね?だって 晶さんたちは人の命を救うためのシステムを作ろうとしてたのにこんなトラブル仕掛けて人の命を危険にさらして…。