物語は 大学病院の次期教授の椅子を狙う天才外科医 財前五郎と彼を取り巻く人物たちが繰り広げる人間ドラマ私は必ず勝ちますよ。 「ただ今から第一外科 東教授の総回診を行います」教授としての威厳を示す総回診の場で東教授は こう 財前に告げる君は最近スタンドプレーが過ぎる。 上下関係に厳しく封建的な大学病院内では…最近では 第一外科は東外科ではなく財前外科だなどと言う気の早い連中も いるようですが我が浪速大学の外科をここまでに してくださったのは間違いなく東先生だ。
一方 財前と里見は…3年前に摘出した胃がんの再発という診断で僕のところに回ってきたんだがこれ 見てくれないか?胃がん術後の膵神経内分泌腫瘍なんてめったに やれるもんじゃない。 えっ?教授選を前にした財前は自らの保身のため手術の承諾をほごにするちょっと座れ。 この病院で取材を受けるからには教授である私の了解を取るのが常識じゃないかね?山田会長直々のお願いでしたのでてっきり東教授も ご了解済みだと思っておりました。 特に この浪速大学病院の医師ともなれば何よりも大事なのは 品格だ。
東を使い困難な手術に挑もうとする財前患者は 小学生の子供を持つシングルマザーです。 自分がやればあとで鵜飼先生に知られても大ごとにはならないというのが東先生の判断だ。 財前の 迅速かつ正確な判断で事なきを得たがそれは 東の敗北でもあった東教授。 第一外科の教授に外部から候補者を呼ぶっていう動きがあるんやて?…そんな噂は知らないな。 第一外科は浪速大学を代表する科だからそこの教授になるのはなかなか大変よ。
次期教授になられたら大阪でのお住まいは?まあ一応 医局員用の独身寮はあるにはあるが…。 そして ついに候補者を絞る選考委員会が開かれる第一外科次期教授候補選出のための選考委員会を開きたいと思います。 もはや 秩序を失っている教授選君と金沢国際大の菊川教授。 泌尿器科の山口教授と老年内科の梶原教授は僕が まとめてる浪速大医学部同窓会の幹部ですから お任せください。 医局員と教授選は無関係じゃない。
でも それ 卑怯じゃないか?こんな事教授選では当たり前でしょ?投票を約束して 票を入れずに落選したら何食わぬ顔して 残念会に出席。 浪速大学医学部の教授選を巡り繰り広げられる権力争いその裏で 財前の部下たちは…時間 大丈夫か?浪速大学の教授選に立候補される菊川昇先生ですね?ええ。 我々は 浪速大学第一外科で助手をしております教授選が始まるとこんな怪文書が ばらまかれるのは珍しい事ではありません。