大下今日は「タモリステーション」という場を、お借りして緊迫するウクライナ情勢について緊急生放送でお送りします。 本来、「タモリステーション」別のラインアップも用意されていたと思いますが今夜はウクライナ情勢ということで2時間、さまざまな角度で考えていきますのでタモリさん、番組をご覧いただいてまた少しお話を伺えればと思います。
この間、ウクライナとロシアの代表団は、停戦協議を重ね人道回廊を設置することなどで合意しました。 大下緊張が続く首都キエフに住むウクライナ人のパルホメンコ・ボグダンさんに中継でお話を伺います。
大下兵頭さん、今の状況をどのように見ればよろしいでしょうか?兵頭ロシア軍による軍事侵攻が始まって3週間以上が経ちました。 大下小泉さん、キエフ周辺のロシア軍の動きですがここ1週間、ちょっと止まっているように見えましてこれはいつでも進めるんだけどもあえて進んでいないのかそれとも、進めないのか。 4週間で4人将軍が死ぬ戦争って多分、第2次世界大戦以来ロシアはやったことがないと思います。
布施さん、まもなく行われる米中首脳会談ですけども中国に対してどういうメッセージを送ろうと、アメリカは考えているとみられますか?布施アメリカ政府はロシアが中国に対して軍事支援を求めていると懸念をしているんですね。 ですので、アメリカ政府としてはこのあとの電話会談の中で軍事支援をしないように場合によっては中国に対する経済制裁もちらつかせながら強く牽制したい考えです。
これがアメリカの理想なんだという伝統がありますけれども中国の外交文化というのは積極的に国際紛争に乗り込んでいくという文化的なものはあまりこれまでないんですね。 大下ウクライナへの攻撃が日に日に激しさを増す中苦しい立場にあるのが女性や子供たちです。 大下ウクライナは現在、18歳から60歳の男性は国民総動員令によって国内にとどまることが義務付けられています。
こちら、息子さんがウクライナ南部の街オデッサで、海軍の軍人として今、兵役に就いているそうです。 自分にできることはこうして日本から取材に来てくれた皆さんに対しウクライナの現状自分がどのようにしてここにたどり着いたかをしっかり話すことだ。 次から次へと避難民の方がやってきますのでこのシェルター、そう何日もいるわけにはいかない。 このため、EUとしても加盟各国で難民申請などをなしにして避難民の方を受け入れることを決めています。
当時、エリツィン大統領の次女には汚職疑惑がありました。 すると突然ロシアの国営テレビでこの発表で、スクラトフ氏は検事総長を解任され汚職疑惑の追及は立ち消えになったのです。 紛争のきっかけとなった連続爆破テロはチェチェン侵攻の口実作りロシア側の自作自演だというのです。 エリツィン氏から後継者指名され2000年大統領になったプーチン氏。 2004年チェチェン独立派武装集団が政治家であり、歴史家であり戦術家といわれるプーチン大統領。
ですから、ロシアからすると所詮、元コメディアンじゃないか支持率も低いじゃないかということで侮って戦争を始めたんだと思いますがまさに、そのロシアが侮っていた元コメディアンであるというところが今、ウクライナの強さの源泉になっているし逆に今、ロシアは国際社会からものすごい非難を受けているわけですよね。
小木ただ、長い間権力を維持してくる中でゼレンスキー政権を追い込んで責任転嫁されているところがあってやはりプーチン大統領も権力が長期化する中で正しい情報に基づいて正しい判断がやっぱりできなくなっているんじゃないか。
ウクライナ、ベラルーシバラバラになったスラブの民をもう1回ロシアのもとに再統合するみたいな壮大な構想があったのかもしれない。 ただ、現実として4週間戦争をしてもウクライナは降参しない。 ですから、今ウクライナの戦争が4週間続いて相当な人道危機が起こっていますけれどもここでうまく政治的な決着が図れないと更に大きな人道的悲劇があるんじゃないかというのは私が今一番心配していることです。
大下兵頭さんウクライナの方たちは自分たちの土地を守るとよくおっしゃいますがそれは、こうした歴史的な背景もあってのことなんでしょうか。 兵頭今のVTRにあったように大国に翻弄されながらウクライナ自身が欧州の食糧庫といわれるぐらい肥沃な穀倉地帯ということですからそういう、小麦その他の穀物それから労働力ということで外から攻め入られてきたそういう歴史があると。 そして、先月24日プーチン大統領はウクライナ侵攻に踏み切ったのです。 ロシアやウクライナなど15の共和国は独立しワルシャワ条約機構も解体されました。
ところが、ソ連が崩壊したあとバルト三国や東欧諸国など、14か国が次々と加盟しましてNATOとロシアの境界線というのがぐっと東側に拡大。 兵頭NATOというのは冷戦時代のアメリカが率いる軍事同盟であって他方で、ソ連率いるワルシャワ条約機構という軍事同盟もあったんですがそれはなくなってしまったと。 かなり妄想の部分があると思うんですけれどもこういうNATOの拡大自体がロシアを追い込もうとしている意図が欧米にあるんじゃないかと思い込んでいるところがあると思うんですね。
ロシアのプーチン大統領は18日安全保障会議を開催しウクライナでの軍事作戦について協議しました。 ロシアメディアによりますとプーチン大統領はウクライナでの作戦の進捗状況や各国政府と電話で協議していることを説明したということです。