土曜スペシャル「池上彰&宮本隆治が懐かしの名曲で綴る昭和の大ニュース!」

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クレイジー・キャッツの一員だった植木等さん演じるサラリーマン平均は調子がよくて無責任。 それなのに出世してしまうという人物ですがこれがサラリーマンの共感を呼び無責任は流行語に。 私たちは今東京新橋にありますさくら水産の前に立っておりましてここから中に入って主に会社員の方サラリーマンの方が大勢いらっしゃるんで結構盛り上がってる皆さんにお話を聞こうということなんですね。

オリンピックといえば2020年の開催地まもなく決まりますが池上さん東京はどうなるんでしょうか?そうですね今最終選考に残っているのが東京とイスタンブールとマドリードですよね。 昭和39年10月10日アジアで初のオリンピックが幕を開けました。 オリンピックに向けて人々の気持を高揚させていったのです。 そうこの東京オリンピックあたりを境に急激に右肩上がりで日本経済が豊かになっていったということがこれでわかりますよね。

ここは上野駅前広小路口前のガード下です。 そしてこちらには『あゝ上野駅』の歌碑があります。 上野が心の駅なんだって言ってみんなで飲み会したとき最後に捜査一課長が『あゝ上野駅』を歌うもんですから捜査一課担当の各社の記者が一緒に合唱するわけです。 さぁ上野駅構内です。 そして今年は上野駅開業なんと130周年だそうなんですね。 7月の28日から寝台列車が発着する13番線の発車ベルが『あゝ上野駅』のメロディーになったんですよ。

さぁここまで東京オリンピックに向けて頑張ってきた若者たちを応援する人生の応援歌。 実は東京オリンピックの直前まで東京っていうのはゴミ都市と呼ばれてたんですよ。 実は東京オリンピックの前の東京も似たような状態だったと。 オリンピックに向けてニューオータニあれはね超高層ホテルっていわれたんですね。 この『高校三年生』と東京オリンピックを象徴する歌美空ひばりさんの『柔』をご覧いただきましょう。 その東京オリンピックは昭和39年10月24日に閉幕してしまいました。

いやぁ実はね先日リビアのカダフィ政権が崩壊したときにですね取材のためにイスタンブール経由でリビアに飛んだんですね。 今でこそ多くの日本人が海外に旅立っていますが終戦直後は夢のまた夢でした。 『憧れのハワイ航路』がヒットした当時ハワイは日本人が気軽に観光旅行で行ける場所ではありませんでした。 当時は飛行機でハワイに行く直行便なんてなかったですし一般の人がハワイまで行くハワイ航路なんていうのもなかった時代ですからね。

『異邦人』いかにもエキゾチックな名前の曲名でしたよね。 今日は久保田早紀さんの『異邦人』。 昭和23年のど自慢素人演芸会にシベリアからの復員兵が出場し歌ったのが『異國の丘』でした。 極寒のシベリア抑留の強制収容所で仲間を励ますために作られたこの歌は日本人の心をつかみ大ヒットしたのです。

端野いせさんへのインタビューを聞いた作詞家の藤田まさとさんは母親の愛の執念そして戦争への憤りから一気にこの『岸壁の母』を書き上げたということなんです。 アルジェリアの民族解放戦線がですね独立戦争を繰り広げそんな時代を描いた歌なんですがこの歌でですね外人部隊というのが出てきます。 記憶に新しいと思うんですがアルジェリアで勤務してるときにですねいつもこの歌を歌ってたやがてですね経済白書に「もはや戦後ではない」という言葉が出ました。

特にアメリカでベトナム反戦運動のなかで非常に政治性の強いフォークソングが出たんですが日本に来るとだんだんなんとなく愛を語る曲に変わっていってしまった。 先ほども申し上げましたようにもともとアメリカのベトナム戦争反対運動の反戦フォークだったわけですね。 特にあの頃は徴兵制でしたからアメリカの若者たちは必ず軍隊に行かなければいけないという危機感のなかで反対運動が繰り広げられそれも歌でも表現されたというわけですね。

この頃アメリカではベトナムの反戦運動のなかから『花はどこへ行った』とか『風に吹かれて』あるいはこの反戦運動に勝利するんだよという意味を含めて『ウィー・シャル・オーバーカム』。 『フランシーヌの場合』これはベトナム戦争に反対したフランスの女性がパリでの実話をもとに日本ではこの名曲が生まれました。 当時日本でもベトナム反戦運動がありました。 フランスでもベトナム反戦運動が盛り上がっていてパリの学生街カルチエ・ラタンというところで学生たちがデモを繰り返していたわけですね。

一方学園闘争は映画でも映像化されておりまして昭和45年日本で公開されましたアメリカ映画『いちご白書』がございました。 学園闘争のあとの若者たちのむなしさをユーミンこと荒井由実さんに曲を依頼し誕生しました。 でも池上さん学園闘争がずっと続いたあの硬派な時代から急に同棲時代。 だから安保闘争で挫折を味わった若者たちがこちらに安易に走っていったということなんでしょうかね?そんな世相を反映してヒットしたこの上村さん原作のマンガが『同棲時代』だったということですね。