シェ・ポールは五つ星レストランだとさ。 あ…ダニエルズ捜査官カレン・ビバスの免許証によれば住所はノース・コウエンガ町外れなの。 五つ星レストランの業務執行社員だっていうのに。 まったく!ここは俺のレストランだ!入れてくれ!妻に会わせろ!店に入れろ!ビバスさん!落ち着いてください!下がって!説明をさせてください。 あ…サンチェス捜査官スペイン語系の従業員には話を聞いた?シーチーフ。 プロベンザ警部補日誌から何かわかった?え~事件当夜店では11人の従業員に賄い食を提供。 レストランの出資金の出所を調べました。
ブレンダ・ジョンソン本部長補佐。 あなたは昨夜シェ・ポールにいたのよね?トム・ニューマンとシェフで影響力のある料理評論家でもあるシェ・ポールの絶賛評を書いてくれてその礼にと思ってディナーに招待した。 「昨年ランボワーズを去ったカレン・ビバスがシェ・ポールをオープン。 メルローズにプロバンスの風が吹き私はフリスンを感じた」。 フリスン?フリソンだ。 フリン警部補も呼んでは?フリン警部補とプロベンザ警部補にはポールを尾行させたいの。 ビバスさんロス市警本部長補佐の…。
レタスソフトチーズマッシュルームホワイトアスパラガス。 なんとシェ・ポールの唯一の出資者がデニス・ダットン。 それで我々にダットン家を捜索しろと。 よくわからんのだがダットンにはアリバイがあるんでは?ありますでも気に入らない。 ニューマンが…ダットンと飲んだというワインでは?ええそのとおり。 プロベンザ警部補は?何か連絡入ってない?もしくはポールがわめいてるって通報があったとか。 何か私に用?あ…デニス・ダットンですが店への出資を決めるまでポールとカレンのこと知らなかったって言ってましたよね?言ってた。
実質的なランボワーズの所有者だ。 ウォルターの腕では?彼は店を持ってただけだ。 やめろ!待ってくれ!助けて助けて!ウォルターさんが大変だ!誰か警察を呼んで!彼が殺される!誰が?ウォルターよ!助けて!誰か助けてくれ!警察を呼んでくれ!おいやめろ!ポール・ビバス!ナイフを捨てて床に伏せろ!お前のナイフを早く捨てろ!俺のじゃない。 同じナイフを持ってる!そんなの知ったことか!そのナイフを捨てろ!今すぐだ!カレンを嫌ってた。 朝から何か腹に入れたか?今日はキミにとって特別で大切な記念日だろ?お祝いの差し入れ。
あのケダモノはこの私を殺そうとしたんだぞ?私は被害者だ!昨夜ご主人が店を出たあともカレンは帳簿をつけてました。 そしてカレンは関係を断ち切った。 それよりさっき言ったろ?「カレンが凝りに凝ったディナーを作った」って。 それってあなたもカレンも料理が苦手ってこと?でもナイフは…。 確かに俺はカレンと関係を持ってたしそれを隠してた。 ポールはあなたとカレンとの関係に気づかなかったの?さっさと別れた。 彼女の保険金受取人を変えさせようとしたほどだ。
あなたがゆうべランボワーズに行った理由は?ウォルターが奥さんを殺したと思ったから?それとも奥さんと関係を持っていたことを知ったから?奥さんがウォルターと関係を持っていたからなんでしょ。 ランボワーズのメニュー・リストは手に入った?ああ厨房にあった食材リストもあるがダチョウはない。 サンチェス捜査官鑑識はデニス・ダットンの指紋を例のワインボトルから検出できた?いえ残念ながら。
カレンに利用されたと言って彼すごい怒りようだったんですよ。 カレンがウォルターやデニスから望むものを手に入れたことは明らかだわ。 マッシュルームとホワイトアスパラガスを添えた。 カレンの胃に未消化で残ってたの。 犯行現場にナイフを持参している限り計画的犯行とみなされる。 でも事情があっての衝動的犯行ならカレンは思わせぶりだったんでしょ?私にはわかる。 あの夜はカレンを殺しにいったの?それとも愛を語りに?最初から殺害を計画したのでなければ第二級殺人罪にできる。