ヘヘヘ…私はファン・ディオス。 だが人を殺すことさえ嫌がらなけりゃ金を出そうって人間はすぐに見つかるぞ。 テキサスからやってきてこの町でライフルとウイスキーを仕入れて帰る。 ロホス兄弟がラモンを頭に３人いる。 そしてバクスターだ。 バクスターの子分たちにはもう会ってるわけだ。 連中の虫の居所が少しでも悪けりゃファンが鐘を鳴らしピリペロの棺おけが売れる。 国境の両側から人間のクズをかき集めて雇ってる。 子分も４人減ったところだしバクスターをやっつけるんなら今だぜ。
ハハッラモンがやったんだ。 アメリカ人なんか雇わなくても働くヤツはいくらでもいるんだ。 騎兵隊が町へ来るってのにアイツに騒ぎを起こされてみろ。 アメリカ人に会ってこい。 ラモンが帰ってくるまではおとなしくしてるんだ。 俺はエステバンだ。 ラモンの女だ。 ラモンってのはおもしろい男らしいな。 おいどうした？アメリカじゃその格好で寝るのか？心配するな。 そちらの銃も約束どおり性能は抜群でしょうな？心配はいりませんよ。
もうヤツはいねえんだ！バクスターと仲直りするって話をわかるように説明してもらおうじゃねえか。 あんなマネをされてアメリカとメキシコの軍隊が黙っちゃいねえことは兄貴にもわかるだろ？調査が始まる。 それにしてもよバクスターはどう出るかな？バクスター？ハハハハハ。 アンタの注文どおり馬車に特製の棺おけを２つのせて裏口につないでおいたからね。 それにしてもなんのためにわざわざ死体を運んできて墓地に埋めるんだよ？いや違う。
馬車に積んだ金を護衛して騎兵隊がこの町を通ったろ？ごめんよ。 よく聞けバクスター！欲しけりゃ兵隊はくれてやるぜ！どこへでも連れていくがいいさ！ハハハハハ！ヘヘヘヘヘ！あぁよくやったぞエステバン！このうえない獲物だ。 マリソル！マリソル！返事をしろ！どこにいる！？不思議ね…。 ヤツが向こうについてたらバクスターがまたひと戦仕掛けてくるだろう。 ライフルでなきゃな。 ライフルもいいが俺が好きなのはコイツだ。 ライフルを持ってる相手と拳銃で戦えば勝つ見込みはねえ。
マリソルもいねえぞ！またバクスターの仕業だ。 バクスターが牧場を襲ったそうだな。 マリソルはどこにいる！？よし…ルビオ。 まだわからねえのか？強情を張らずに言わねえか！マリソルをどこへ隠したか言うんだ！お前がバクスターのスパイだってことはわかってるんだぞ。 キサマあの野郎に義理立てして死ぬ気か？望みはかなえてやるぜ！どこにもいねえぜ！地下室も屋根裏も屋上も全部捜してみた。