スペシャル!傑作選「旅行作家・茶屋次郎⑧ 渡良瀬川殺人事件」

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この番組のまとめ

「渡良瀬川…関東平野を南下し栃木群馬茨城三県にまたがる利根川水系最大の支流。 あ渡良瀬川ってこれか。 原流は足尾山地赤城山のふもとを流れいい空気を吸ってうまい弁当を食う。 仕事を辞めてっていいますと?彼女中学校の先生だったんです。 この辺り今でも渡良瀬川浄化の市民運動が盛んで100年以上前だがねこの川の上流に日本一の鉱山足尾銅山っていうのがあってさそこから流された鉱毒でこの渡良瀬川が真っ赤に染まっちゃって魚も木も草も稲も全部死んだ。

隆君のご両親は以前は鹿島織物という大きな繊維工場を経営されてたんですけど20年前にお父さんが亡くなってお母さんはまだ小さかった隆君連れて今のご主人と再婚なさったんです。 もともと鹿島織物で働いてた方なんですけど料理好きがこうじて今の店を開くことになったそうです。 でも隆君その新しいお父さんとうまくいかなくなったのか高校卒業と同時に家を飛び出して以来まったく音信不通になってしまって。 隆が何か?実は今日私たち水沼で隆君に会ったんです。

いや事件だよ事件!茶屋次郎の行くところ殺人事件ありだよ!ちょっと待て!どういうことなんだ?別に深い意味があるわけじゃないんですよ。 まぁこういうことになったわけだし取材どころじゃないでしょ?ねっ!もう東京に帰ったほうがいいんじゃないの?いやいやそういうわけにはいかないですよ!あのね興味本位であんたらマスコミが取り上げると無責任な観光客が増えてねこの渡良瀬川がまた汚されるんですよ!ちょっと言い過ぎです!もうお二人いいんでしょ?ああ!!さぁ行きましょう。

ゆうべ小柴さんが隆君に言ったことで気になることがあるんですが。 小柴さんの娘さんは?真奈美ちゃんですか?えぇ。 亡くなった小柴さんは勤めていた鹿島織物が倒産したあとなかなか定職に就くことができずずっと奥さんが家で機を織って生活を支えていたそうです。

清次郎さんと小柴の接点は…元同じ会社鹿島織物か。 しかし茶屋先生がご出演されたとなれば記事も写真入りでドーンと。 刀!刀!あっ…刑事さん刀です!加賀の国の住人小松五郎義兼が鍛えた業物万年溜の雪水に浄めて俺にゃあ生涯手前と言う…。 どこ行くにしても競馬新聞持ち歩いてるんですから。 お前ジャーナリストだったら…一般紙持って歩け!一般紙を!フンッ!フンッ!じゃねぇ。 新聞?1週間前の新聞なんだけどなそのパチンコ屋の記事被害金額は約1、200万。

会社ってのは鹿島織物のことかな?ちょっと待っててください。 この事件の容疑者が同じ鹿島織物に勤めてた人の息子さんだった…。 鹿島織物ですか?経営が行き詰まったようですね。 なんでも10年ほど前に交通事故で両親が亡くなって一緒に住んでいた一人息子も家を出たそうですよ。 鹿島織物は地元では名の知れた老舗の織り元でしてね。 それにそのうちの一人は3年後に鹿島の妻と結婚しているが殺害当時不倫関係にあったというわけでもない。 あの清次郎さんが隆君の本当のお父さんが殺された事件の容疑者だったなんて…。

なんだと?まぁいいからとにかくすぐファックスのあるとこ行け!ファックス?あのパチンコ屋の事件なこっちでいろいろ調べてみたんだけどちょっと見せたいものが出てきたんだよ。 それとそのホテルの部屋の中からあの日小柴さんが持っていたと思われる新聞が発見されました。 園田は自分が指名手配の犯人だってことを気づかれたと思って店を出て小柴さんを襲ったんだ。 でもあのときどうして彼急に逃げ出したんだろう?俺じゃない!俺じゃない!君!ちょっと!ゃない$第一小柴さんより先に店を出た隆君がなんであの場所にいたかだ…。

そのとき隆はどこにいた?翌日彼は真奈美さんを足尾銅山に呼び出し隆君を指名手配しました。 警視庁のほうでも景品所襲撃犯の一人と断定され奪った1、200万円を独り占めしたいために園田を殺したんだろうって。 あそうだ警察によると犯人と思われる男は犯行後園田がまだ生きていると思わせるためにこのホテルに対して工作してたと言うんです。 しかしなこのアリバイは園田殺しが単独犯だという前提のもとでしか成り立たないんだから。

カネ出せ!勝手なまねさせねえぞ!この野郎!!もう終わりなんだよ!父さんと母さんに全部話した!なにこら!清次郎さんはね君のあとつけてたんだよ。 隆君を守るために…むちゃくちゃですよ!清次郎さんあなたは人生で二度過ちを犯したと書いていましたね。 ただ強奪事件の主犯は園田だしあの小屋での傷害致死の事件のほうもちなみに水内隆は自分の意思で出頭したと調書に入れておきました。 やるじゃない佐竹のおじさん!見直した!あっ…鹿島隆晴の事件のほうは?はっ?なんですかそりゃ。