宇宙飛行士のトニー君はどうしたことか宇宙ならぬ南海の小島にたどり着いて摩訶不思議な壺を見つけた。 その壺から美しい煙とともに現れたのがなんとかわいらしい魔女のジニー。 なんせ魔女のこと。 なんだお前今日はなんか変じゃないか？今日は？毎日だよ。 魔女と暮らすのはたで見てるほどおもしろくないぜ。 ただ魔女らしくやってほしいって言ってるだけだ。 でも魔女としての経験が浅いからね。 生まれつき魔女じゃないんだ。 まだ小さい頃に魔女にされちゃったらしいんだな。 じゃあ俺は実験室行くからね。
『アラビアン・ナイト』でも…。 あぁそうだあれがいいよ！『アラビアン・ナイト』読めば魔法とはどういうものかがわかるからねこりゃもう絶対効き目があるに違いないよ。 ロジャー博士の魔女飼育法ってなもんだな。 『アラビアン・ナイト物語』。 キミは魔女としての経験が浅いんだからそれを補う意味でそれを教科書代わりに使ってほしい…ね？あぁこの本の中で魔女がやってることを私にもやれってわけなのね。 僕も魔女のことあんまりよく知らないんだけどね今までの経験である程度は知ってるつもりだ。
『千一夜物語』を？あいつの愛読書だよ。 それでキミ期待される魔女像つかめた？えぇまぁなんとなく…。 あっおっ！ジニー！針のベッド？あぁそうなんだよ。 ただ読むだけじゃなくってね暗記してほしいだ。 文章を一つ残らず暗記するまで動いちゃいけないよ。 夜分失礼するよ。 近頃は強盗事件が多いもんですから。 言いたかないけどこれはあれだねジニーはヒステリーになってるんだね。 ヒステリー？魔女っていうのはときどきこれになっちゃうんだよ。 一切文句を言わせないこと。 やれやれ！ヒステリーか。