水曜ミステリー9「旅行作家・茶屋次郎⑫ 大井川殺人事件」

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この番組のまとめ

とにかくな大井川っていうのはなんか企画としていまいちノリがないのよ!いやこれが最後の連載になるんなら余計やりたいんだよ。 どうしても自分のふるさとの大井川を取材してくれって。 大井川流域っていったらなんといってもお茶畑ですからね。 私今ちょうど日本茶インストラクターの講座通ってるんですよ。 野菜ソムリエ英会話手話に書道にアロマテラピー。

千頭から大井川の上流200m付近の河原に倒れているのを今朝散歩中の住人が発見しました。 ああ千頭付近にいたるまでの足取りも追う必要があるな。 旅行作家?ご存じないですか?茶屋次郎っていうんです。 茶屋次郎?あ…『週刊ロイヤル』でいつも川の話書いてるあの茶屋次郎?あなたが?私担当編集者の袋田と申します。 あれですよね?行く先々で事件に出くわす旅行記の体裁をとった推理小説もどき。

ハハッ彩花ちゃんのショック二重になっちゃったね。 お父さんと一緒にいた女性のことなんですけど。 たぶんそれがここに一緒に泊まった女性だと思います。 坂上さんから茶屋先生のことをお聞きして何でも協力させていただきますと申し上げてたんです。 実を言うと坂上と仲よくなったのもこの名前のせいなんですよ。 実は私ももともとは茶屋なんですよハハハッびっくりしてたら何のことはない。 坂上さんの実家は川根で茶畑を。 つい半年前一緒になったばっかり。 2年前には日本茶品質鑑定士の資格も取ってくれたんですよ。

それぞれの土地でお茶の生葉をもみ込んで乾燥させた荒茶と呼ばれるものをここで更に焙煎などの二次加工をして製品にするんです。 このあたりのお茶というのは川根茶島田茶金谷茶ですがそれぞれの茶農家によって差が出てきます。 彼とはそのずっと親しくされてたんですか?それが25年ほど前でしょうか坂上さんの紹介で女性を1人雇うことになってそれ以来ですねよく顔を見せられるように。 坂上が女性を?少し事情のある人でしたが蒼井葉子さんというお茶のことをよく知ってる貴重な社員でした。

何?あの…実はお父さんずっと体調が悪くてひと月前検査入院したんです。 それからお父さんいろいろと整理を始めてたみたいでどうも茶屋先生。 もともと今回の取材は大井川流域のお茶をメインに進めるつもりでしたから。 茶屋先生にうちのお茶をふるまえるなんて光栄です。 あっ…茶屋先生。 蒼井美鈴は今のところ何も知らないの一点張りです。 蒼井美鈴の美しいという字で友美です。 先生確かに山下繁之は事件当日千頭にある島田製茶の保養所にいたことは確認されてます。

その坂上のとこの友三郎と何かあったらしいが…。 ろう学校を卒業して坂上のとこが作った荒茶の工場で働くようになって香りの感覚が鋭いとかで重宝されました。 その頃坂上は東京の大学を卒業して焼津で就職してすぐ結婚したんですが奥さんを交通事故で亡くしたとかで休みになると頻繁に小さな娘さんを連れてこっちに帰ってくるようになりましてね。 町でもかなりの噂があって私は結婚するものだと思ってましたが坂上は首を横に振るばかりで…。

船!!島田製茶の専務岡本浩介の結婚前の姓は船井です。 はい!すべてを偽装し山下に罪をかぶせようとしたら?その根拠は?いや…それは…。 遺書に?使われているフォントつまり文字がパソコンに残っている他の文書と一つだけ違うんですよ。 坂上友三郎さんはあなたの父親だった。 この意味葉子さんの娘のあなたならわかりますよね?坂上さんが最後に残していったサインです。 あなたが坂上友三郎と会った場所だから。 私山下君が死ぬ前に彼から全部聞いたの。

だって岡本浩介は坂上の殺害を認めたんだろ。 でも山下の自殺偽装に関しては絶対に知らないって言い張ってるの。 いいかげんにしろ!お前が山下殺したんだろ?殺してません。 つまりこれを書いたのが坂上友三郎殺害の真犯人である可能性が高いということです。 あそれとその遺書なんですがたぶん山下が書いたものじゃありませんね。 はい?山下が書いた他の文章類と比較すると一目瞭然です。 山下さん殺害事件の謎が。 山下が千頭の町で坂上と美鈴さんたちを見かけたとき木原も一緒にいたそうだ。