こっちはわかってんだレイニーさんあんたが俺の小説を盗んだって。 そう妻が私の庭と呼び夫以上に愛情を注いでいる土地だ」。 えっと…『シークレット・ウィンドウ』『シークレット・ウィンドウ』。 レイニーさん？なに？終わりました。 レイニーさんひと言いいですか？何？目の前の幸せに気づかない人もいますから。 レイニーさん。 お食事用意しましょうか？いやいいよさっき食べたし腹が減ったら自分で作るから。 お優しい方ねレイニーさん。
だけどやっぱり心配で電話したの。 大丈夫心配するようなことは起きてない。 ２人の書いた小説が同じなんだ。 それを確かめるためはるばるミシシッピから出てきたんだ。 お前さんみたいにつまらん小説書いちゃ大金稼いでるようなヘボ作家がなんでわざわざミシシッピくんだりまでやってきて俺の小説を盗んだんだ？よせよ。 探してみろよ『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』１９９５年６月号だ。 お前俺の小説の中の男とおんなじだな。 人の頭シャベルでかち割りたくて相手探してんだろう。
電話して雑誌を送ってもらうよ。 でつまらない小説でも書いて昼寝はそれからにしような？チコ？そして僕はカウチに戻る。 ミシシッピナンバーだったのは間違いないんです。 ファンに狙われる有名人の仲間入りってわけか？まあストーキングされるのも本が売れた代償だと思ってますけど…。 立派な犯罪です動物虐待だ。 私有財産の破壊にもなる。 その雑誌が一部エイミーの家にあるんだ。 エイミーとは半年前に別れた。 無神経なこと言っちまったな仕事柄つい…悪かった。
それで気分はどうだ？ご機嫌さいい気分だよそっちはどうなんだ？いい気分には見えねえしさっきの音はなんだ？キレて何かにあたってたんじゃねえのかい？人の小説盗んで世に出してもお前さん一向に気になんねえようだがバレちまっちゃまずいよな。 それともお偉い作家先生ってのはみんな自分の思いどおり事が運ばねえとかんしゃくを起こすもんなのか？なんで雑誌を取ってこなかった。
そこへ保険調査員が現れると自分で放火したと疑われるんではないかと思ってしまう方が多いんです。 保険に入っている財産のリストです。 火災が発生したときに家にあった財産を確認し宣誓供述書にサインしていただきたいんです。 最近別居されたそうですがその場合すでに持ち出された財産もあるでしょうから。 財産分与の協議は済んでいます。 残念だったな僕の財産に興味あるのに見逃しちまって。 どこに行ってた？じゃあよかったキミのエージェントに電話したらその雑誌が１部あるって言うんで今夜ＵＰＳの夜間便で送ってもらうことにした。
まず必要なのはシューターがあの場にいたって証拠だ。 手書きのメモ以外に物理的な証拠がいる。 ポールモール？あの南部野郎！失礼。 バカ言うな警察へ行く！こいつの頭に刺さってるドライバーは誰のだと思う？お前さんだからな？どうしろって言うんだ！レイニーさんよどうしてほしいかもう言ったろう？盗んだ小説の結末を元どおり書き直せ。 認めなくてもいいがその代わり殺人罪で刑務所に放り込まれることになるぞ。
そんな雑誌があるもんか。 言っとくがもしまた保安官に知らせたり４時になっても戻ってこなかったらそのときはサトウキビ畑を焼き払うようにお前の人生を灰にし周りの人間を皆殺しにしてやるからな。 僕が雑誌を見せて目次に僕の名前があったら？僕の小説が載ってたらそのときは？どうする？そのときは自首するさ。 何かあったら電話くれる？どうかな？そっちへ行ってもいい？なんでキミが来る必要がある？まだ書類にサインしてくれてないでしょ。 １０年一緒にいたのよ扱い方は知ってる。 あの郵便局で宅配預かったなんてバレたら困るんです。