誰がこんな手紙を?ラブレターだな。 お前見習いの分際で生意気言ってんじゃないよ。 もう9時よ9時!すみませんギリギリになっちゃって。 いやギリギリじゃないでしょう遅れた分安くしてもらうわよ。 ば…誰も待ってねえよバカバカ言ってんじゃねえよバカ!なんだそのリアクション。 ここを出ようにも財布や携帯電話が入ったリュックをなくしてしまいどうすることもできません。
えなに?僕は無理ですそういうんじゃないんで!なにを言ってるの?第一桃野さんは松井さんと。 お前除雪バカにしてんじゃねえぞ。 バカ野郎お前それが除雪なのよ!お前除雪ってのはよ除雪ってのはなお前除雪ってお前よ…。 どうしてそう言えるんです?桃野さんの家にはぬいぐるみがたくさんあって筋肉モリモリのカレンダーが貼ってあるんです。 なんで俺がやんだよ?便利屋でしょう。 お前何でもかんでも便利屋頼むなよお前よ。
ほらみんなで畑仕事のバイトしてお金貯めて中古の8ミリカメラ買ったって散々苦労話してたじゃない。 状況からして僕に手紙を渡せるのは桃野さんしかいない。 でも桃野さんはみんなが帰って僕が1人店内に残されたとき更には僕と2人しかいないアパートでは何の苦労もなく僕に手紙を忍ばせることができる。 それが本当の姿なんじゃないですか?はあ?僕を連日連れ込んで手紙を忍ばせその真実を明らかにしたいと考えた!何それ?こういう小さな町だとなかなか言いづらい。