先生なんて聞いてます?飛行機が墜落したって。 誰をですか?生存者だよ最初の24時間が勝負なんだから早く…。 生存者?墜落した飛行機の。 墜落?僕の仕事は生存者の恐怖や生き残った罪悪感を和らげることだよ。 もう遅いよ生存者に対する初期治療の段階は過ぎてしまったから僕の来た意味はなくなった。 何を?何をって飛行機の墜落現場へ向かうのが僕の仕事だって。 飛行機事故じゃない?宇宙船だよ。
えっじゃあちょっと待ってつまりエイリアンの宇宙船だってこと?不可能通り越してアホだ。 中に未知の生命体がある可能性を考えキミたちを呼んだ。 ノーマン・グッドマン博士の提案した異星人接触チームだ。 生物学者は未知の生命体の構造を解明する。 「未知の生命体と接触するチームは強い心理的ショックを想定しておくべきである。 その生命体と遭遇することによるストレスは捜査の手段もなく予測することはまったく不可能。 科学史上コペルニクス以来の大発見だぞコペルニクス以上だ。
それじゃなんで接触チームのメンバーを生物学者と宇宙物理学者と数学者にした?そうえ?なんで?わかんない。 潜水艇よりハビタット。 あ…僕席かわろうか?あれがハビタット。 宇宙船を発見してからすぐ海底基地にするため海軍が運んできて設営したものだ。 海軍の潜水チームが宇宙船横につけたエアロックに油圧式ロボットがある。 ハビタットより潜水チームへ。
宇宙船は浸水していないと考えてる。 どうかしましたか?ピストンの故障か?吸引カップがドアに平行に当たってるか?たぶん油圧の作動不良だろう。 欠けたのがどうかしたか?こいつは墜落しても無傷だと言ったよな?超強力チタニウム合金で船体には傷もつかないって。 だってそんな報告書出したところで政府の中の誰が本気で読むと思う?なのに呼ばれてみたら太平洋艦隊の半分が集まってる。 宇宙人か?いえ人間地球人。 宇宙船どころかアメリカもない。 何だこりゃ?何にしてもこれが宇宙船の作られた目的だ。
いったいどうして僕たちだけがこの表面に写らないんだ?素材や技術は僕らのより進んでいるが確かにアメリカの宇宙船が海に墜落したものだ。 もしこの宇宙船がブラックホールに入ってしまったのだとしたら?それなら過去に到着してしまうことはありうる。 キミらが見たイメージは話を聞いた限りまさしくブラックホールつまり宇宙の裂け目…。 ブラックホールなら知ってるよ。 今海上本部から連絡が入った。 大型のサイクロンが来るそうだ。 太平洋のサイクロンを見たら地上の竜巻なんかまるで比較にもならん。
ホントにスフィアに入ったなんて…何も言わないの?食べ物酸素水などは十分あるので嵐が収まるのを待つ。 この中のビデオ記録はすべて12時間ごとに脱出艇の中に納めてそのときリセットボタンを押すことになってる。 もし我々に何かあってリセットボタンが押されないとあぁ~なんてきれい。 フレッチャーフィールディング博士だ。 ちょっとそこらじゅうクラゲだらけよ!くっついて離れない!スーツの上から刺してくる!フレッチャー大至急ハビタットへ戻るんだ!イヤッ!足が動かない。
キミがスフィアに入る前僕らはみんなここで死ぬって言ってたろ?ハッ…ああ覚えてるよ。 我々は地球外の知的生命体と交信してる。 電話もできるしドアをノックすることもできるだろう?ハッ物理的存在か。 コンピューターを乗っ取れる相手だぞ?満足だというからには感情を持ってる。 それが300年話し相手もなく社会から隔絶された状態だったのが突然意志の通じ合う我々のような生き物と出会った。 こちらノーマンだがずっとエドマンズから応答がなくて変な音がする。
急げ!ジェリージェリー。 聞こえるのか?ジェ…ジェリー?ジェリー何が言いたいんだ。 ジェリー何が言いたい?電源を切りゃいい。 ジェリー僕らはキミをすばらしくて魅力的な存在だと思ってるし何時間でも話していたいと思ってるよ。 なあそれはわかるだろう?ジェリーキミほどの知能と知恵があればわかると思うんだけど僕ら人間という存在にはプライバシーが必要なんだ。 ジェリー。 ジェリージェリー。 あ~ジェリー聞こえてるかな。 テッドコントロールルームで指示を待て。 やめろジェリー。
どうしたの?大変だったんだどこにいた?問題あったの?問題あった?じゃあここに山ほど食料があるってのに300年前の食べ物を探しに行くキミには問題ないって言うのか?食料がある?まさか。 わからないか?だから言ってるでしょ!私がここで見たとき食べ物はここになかったの!ベス・ヘルペリン先生。 ヘルペリン先生現実にお戻りください。 我々が精神分裂と呼ぶ典型的な症状だよ。
それがスフィアの力だよ。 あまりにもリアルで本人だけでなく我々まで現実と見間違う。 でもわからないのはハリーがスフィアに入ってからスフィア自体も力を持ってハリーの無意識の部分を全部コンピューターに映し出してるってことだ。 ベスキミはスフィアの中には入らなかった?入ってないのか。 エフェドリン・ハイドロクロライド。 でもなんで僕と海ヘビが関係あるんだ?スフィアにも入ってないんだし。 みんなクラゲは怖いだろ!それじゃああなたはスフィアの中に入ったことを覚えてないだけじゃない?僕はスフィアなんかに入ってない。
キミは優秀な生物学者か?キミはどんな資格を持ってる?なぜここへ?キミはどんな資格を持ってる?なぜここへ?なぜここへ?なぜここへ?キミは優秀な生物学者か?僕を殺すところだった!殺すところだった!なぜここへ?キミは危険なんだよ!ヘルペリン先生現実にお戻りください。 工事関係者は全員ただちに爆破現場を退去してください。 爆破装置が今起動しました。 俺にも説明してくれるか?えぇ爆破装置があったのよ。 なぜ宇宙船の中にいるの?わからないって!行くぞ急げ!注意してください5分後に爆発します。
爆破装置が作動しました。 ここは脱出艇だ。 遅いと何だ?水中の爆発は吸引力を伴うからショック波を耐えてもまた海底に引きずり込まれるかも。 爆破装置が起動しました。 105の方向に浮上した脱出艇を発見した。 でも宇宙船の記録には未知の突入となってた。 バーンズが上と切り離される前にスフィアの報告をしてた。 軍人にどう言うの?言わなくてもスフィアは爆発したろ?でも私たちはパワーを持ってる。