締め切りを過ぎてますがどういう状況でしょうか？冬を前にな便利屋は稲刈りやら木々の雪囲いやらちょっと！お客さん大丈夫？何が？全然大丈夫だよ。 脚本家としていろんな物語を作ってきましたが違うでしょ！主人公竹山純は人気脚本家である。 ２年前北海道富良野に行くはずが吹雪で阻まれこの名もなき町に降り立ち彼の妄想で町の人々にはまた迷惑な物語が始まった映画にドラマに売れっ子だね。 脚本家は１人で黙々とパソコンに向かってるばかりで孤独ですよ。 なプロの脚本家に書いてもらったんだからここはまっちゃんも…。
あっちょっと！なによ！竹山さん真面目に脚本書いてくださいよ。 ラインとかフェイスタイムで連絡は取っていましたが直接会えなくなりました。 仕事？そうです松井さんすごいな！女の子が誘いを断る理由の仕事なんです！ネットに書いてありました。 こっちは仕事をやりくりしての誘いなのに仕事で断ったんです！だから僕は彼女の会社に電話したんです。 彼女は会社を休んでたんだ。 なによどうした？ヒロインを演じてもらう桐谷梢さん。 そうやっていつも逃げてるでしょ彼女高校時代演劇部だったんだ。
失恋のショックからなんとか立ち直りつつあるこのタイミングで彼女と見分けがつかないほどそっくりな子が僕の前に現れるんだ！ドラマでもありえないだろ。 純君なんだろうちょっとアナウンスっぽくなってるね。 アナウンス？もっとナチュラルで大丈夫。 兄貴！だ…大丈夫？本当にそれだけかい？あぁごめん！ごめんごめん！！あぁ～！なんだよ…。 撮影は短い期間ですから大丈夫です。 可能性っていっても推測だろ？自分の思い込みばかりで話を進めるな！何を怒ってるんですか？いつもいつもキミの話は自己中心だ！いいか？相手あっての自分だ。
何もない無からもう一度始めるみたいなセリフはどうでしょう？うんいいね。 いえ監督は松井さんです。 監督の松井さんは？編集があるってクマゲラハウスにこもってます。 いや～来たときはどうなるかと思いましたけどこうやって無事終えて本当によかった！桐谷さんが頑張ってくれたからです。 僕ね陣中見舞いで顔を出すことはあっても最初から最後まで現場にいたことはなかったんです。 脚本家ってそんな感じじゃないんですか？あとは監督や現場に渡す…。 ん？主演女優さんがピカイチだからいい感じだよ。 そのまま映画祭に行きます。
金！何をやってるんですか！？映画祭まで時間ないですよ！寝坊した！ずっと徹夜続いてたから…。 松井さん早く来てくださいよ！ネクタイがないんだよ！ネクタイなんてどうでもいいでしょ！ちょっと…ちょっと！管轄外でしょ！もう面倒くさいことになったな。 あれ？竹山先生。 竹山先生じゃないですか。 アハッやだな～レギュラーシーズンの第１話で先生の脚本をメチャクチャにして怒らせた映画監督ですよ。 なにこれ？竹山さんという方をご存じないですか？なんですか？小森巡査長から連絡を受けまして梅本さんの救出に向かいます。