FBI捜査官と天才数学者がタッグを組んで難事件に挑む弁護士だって数学を論破はできないよ。 中国領事館の元職員なんです。 ラリーが論文を発表したの?ゼロポイント・エネルギーと量子…量子宇宙論についてか。 種類はどうだ?SUVか高級モデル盗難車だとしたら即解体業者に売られるはずだ急いで足取りを追わないと。 記録があったのか?FBIのグレンジャーだジャクソンは?本人じゃない父親だ。 2003年にキムがアメリカに移ったときうちのFBI対諜報部が調査したらしい。
キムのオンラインバンクの口座を調べてもらいました。 でなんだ?ああ中国政府の元職員ミシェル・キム覚えがあるか?さっきざっと自分の報告書を見直してみたよ。 それで?北京の大学で勉強したあとこっちの中国領事館の通訳に採用されて来たってだけだったよ。 だってゼロポイント・エネルギーをまったく新しい観点から分析してるじゃないか。 宇宙定数問題の解決につながるかもしれない大発見だろ?ああ。 量子力学の不確定性原理によれば何らかの仮想質量があることは確かだ。
多額の預金がありましたが何か心当たりは?職員の資産状況まで把握しているわけではありませんので。 何で?キムのクレジットカードの使用記録。 ナイトクラブやランジェリーショップがずらり。 おまけにアダルトショップまである。 風紀取締班や麻薬取締課。 いい?まずは定常運動のアルゴリズムを用いて分析してみた。 その地球のまわりを周回する月の軌跡が短サイクロイド曲線。 その考えをベースにして衝突時の足の動きを確率的に割り出すことができた。 銀行口座のほうは?振り込みは毎回現金。
彼らはメッセージを隠すためにプライバシー保護団体が開発を目指してるのとまったく同じ暗号プログラムを使ってる。 KGBやCIAが短波ラジオで秘密の暗号を送ってると聞いて胸をときめかせたもんだ。 訳のわからない外国語で会話してるのを無線機で傍受してはパリやドイツにいる工作員たちの姿を想像してこっちからもメッセージを送ろうとやってみたりね。 ねぇ覚えてる?プリンストンで校内放送システムにいたずらしたときのこと。 アルファベット2つに数字9つ。
300万ドルで保釈1週間後に重要証人2名が殺された。 万一中国政府と通じてる者がいるなら…。 あらゆる事件の記録や証人の名前が中国に筒抜けだ。 もう一度聞くがミシェル・キムと最後に会ったのは2年前だっけ?そうさ言っただろ。 今逃亡中の大物犯罪者のこともか。 昔な都市計画課にいた頃だ職場でこんなことがあった。 キムが来た日はわかるよね?ああで?アイゲンフェースで分析すればいいんだよ。 アイゲンフェース?高度な顔認識技術だ人の顔の特徴を一致させるプログラム。
例えばルービックキューブのマスがそれぞれ対称ポイントを示してるとする。 死ぬのはてめえらのほうだ!デビッド何してるこいつを撃て。 デビッド撃て。 大丈夫だまた明日な。 顔認識プログラムは大成功。 でこの顔モデルを司法省職員の写真データベースと照合した結果…。 カーターってFBI対諜報部にいるコルビーの戦友?ああその男だ。 デビッドあいつは?すぐ来ます。 ならどうして報告しなかった!?ドン戦友なんですバカな間違いはしたけど事件には関係ありません。 その戦友は中国政府からカネをもらってたんだぞ。
チャーリーときたら入学早々院生の論文に難癖をつけてばかりでね。 なんだい?近頃のチャーリーはFBIの仕事にエネルギーを奪われているようで。 物理学の世界では特定の協力者に依存しきるとキャリアを棒に振ることになりかねないんだよ。 一度使った場所はもう二度と使わない。 これは分枝限定法というものなの。 今までの場所を見てもすべてビジネスエリアだ。 そうそこでこれまでの待ち合わせ場所の特徴を分析してカギとなる変数を特定する。