山崎はこの日マグロが何を食べているのかを探っていた。 山崎が揚げたのはやや小ぶりなマグロだった。 今日山崎はこのマグロに選ばれたそれでいい。 果たして山崎はマグロに選ばれるのか。 山崎は細いテグスに神経を集中しマグロの動きを感じ取りながら67歳の体にテグスが食い込む。 いくらなのか?元漁師の父薫はマグロ漁師を引退した父から引き継いだ日暮れと同時に場所をとるためマグロが釣れそうなエリアを確保するためだ。
続く107kgのマグロは80万円。 マグロで返せるか?もう何千回と繰り返してきた。 小浜の真骨頂。 ん?突然テグスを手繰り始めた小浜。 この日小浜は漁をあきらめとある場所へ。 愛する女房のため今日という今日はなんとしてもマグロを仕留めたい。 と思いきや小浜の様子がおかしい。 小さいからちょっとした波の影響でマグロの様子をうかがいながらテグスを出し入れする小浜。 釣れはしなかったが小浜文雄御歳87。 カマ焼きに寿司刺身とマグロ料理のオンパレードでやりたい放題。 細間にマグロ漁を続けるという選択肢はなかった。
細間の漁はエサを船で引っ張りマグロが喰いつくのを待つという漁法。 心寧ちゃんはマグロ漁師であるパパを誰よりも尊敬し応援している。 どうだどうなんだ!?ついにマグロを仕留めた!このマグロキロ7,500円の値をつけ細間正樹39歳。 初競り一番マグロをとるべく出航していった。 初競りにかけられるマグロはこの7日間に釣れたマグロに限られる。 初競り1番マグロを狙っていたのだ。 最高級のマグロを世界の人々に味わってほしい。 いちばんおいしい初競り1番マグロを。