ロンドンでの俺の業績は全部ヤツの手柄になっていて世間的にはヤツが俺。 ほらブラジルサンパウロで一番大きな探偵社だ。 ロンドン時代海外の事件にも気を配っていたがその習慣は別の習慣のおかげで吹き飛んでね。 そのヤツが数時間前両耳が入った箱が届いたと通報してきたんだ。 それから身代金として200万ドルキャッシュで払えばサラは無事返すと。 更に妙なのはヤツが誘拐犯からだが1年後脅迫電話があったらしい。 クッシングは犯人の指示に従った。
2011年にも生きてたんだよな?身代金を払えば返すと言われた。 どうやら身代金の要求が恒例になりつつある。 ロンドン動物園で2羽のダチョウと交わろうとしたんだよ。 「ドアマットの下は見たが合鍵がない」。 俺がドアマットの下なんかに鍵を置くと思うか?病院へ行ったほうがいいわよ。 ゴードンは妻が戻るのならと身代金の支払いに応じる。 単純な身代金引き渡しに捜査顧問探偵の協力は必要ない。
クッシングさん午前10時だ犯人がじき来る。 容疑者は白人男性35歳くらい。 下りのプラットフォームをヴァリック通り口へ向かってる。 容疑者は線路におりトンネル内を南へ向かってる。 問題は仕組んだのがクッシング氏かどうかだ。 もしよければ俺とワトソンは死体安置所へ行って死体と所持品を調べてくる。 友達のレストレード強盗に遭ったって?両手にタコがあるところを見るとこの男は肉体労働者だな。 屋根職人は給料が並なのに労働条件が悪いので有名だ。 作業員は不法移民や仮出所中の者が多い。
ギャングの紋章かな?というより禁酒会コカイン断薬会禁煙会その手のほうだな。 回復中の依存症患者は時に区切りの記念にタトゥーを入れるんだ。 メダルは薄いプラスチック。 とにかくこの男の自信過剰なタトゥーのおかげで身元がわかるかも。 なのに俺たちは出席者の身元確認をしに来てる。 ロンドン警視庁で何度もそうした。 ん?彼女知り合い?サラ・クッシング?あぁ。 そうよサラ・クッシング。 ロスコー・ペルフリーさん?どうも私レストレードといいましてその…探偵です。
サラが失踪して僕が容疑者になると彼女怖がって会ってくれなくなった。 業者の担当者に聞いたらケンドラもサラみたいに突然消えたって言うんだ。 そこでケンドラを捜し出しDNAの一致する耳を送ってきたのかもな。 うん…いずれにしてもケンドラがどこでさらわれたかがわかれば拉致犯の手がかりも見つかるだろう。 だが昔ケンドラと一緒に働いてた女となんとか連絡が取れたんだ。 それで?ケンドラの本名はケリー・タスカー。 フンッそれ容疑者?名前は…アルフォンス・ベルティヨン。
それでもその女のDNAがたまたま2010年の犯行現場から回収されたブラシについていたとは思えない。 さっきのニュースで言ってたがサラの新しい夫は形成外科医なんだよな?ええなぜ?自転車を乗り回し人の物をとるしか能のないヤツでした。 どこの誰だか知らないがあのダサい自転車が2つの犯行現場で目撃されてる。 この耳のDNAがどうして例のブラシについていた髪の毛と一致するのか。 そして毛髪とDNAは一致している。 博士は自然分解する耳型の型の上で軟骨を培養する方法を考案した。