日本が誇るさまざまな分野の腕利き職人が集結し今回職人ワゴンが走るのは各地にいまだ中世の街並みが残るヨーロッパの国。 ルーマニアの宝石と呼ばれる要塞都市シギショアラ歴史地区をはじめ世界遺産がある歴史深い国です。 今回ワゴンに乗り込んだのは日本が誇る5人の腕利き職人たち。 かわいらしい姉妹が日本の職人に直してもらいたいものは?修理するのは今回が初参加。 ルーマニアで最も有名な観光地ブラン城から修理の依頼を受けた職人たち。 中世に建てられた東欧の城で日本の職人技がその常識を覆します。
しかしルーマニアの時計職人がまるで何かの呪いで時を刻むのを拒んでいるよう。 ルーマニアの時計職人が気づかなかったこの城は地元の職人が助かりました。 修理跡がわからないように直すことが今回の命題。 カギの取り付け部分の木材を外側から内側に向けて徐々に広くすることで外から引き抜きづらくし修理完了!元の場所に戻します。 ここポジョルタ村にも街を見渡すと修理が行き届いていないボロボロの公園やホームのない危険な駅。 日本の伝統の技で世界の壊れたものを修理する職人ワゴン。
職人たちは解決できるのでしょうか?サンルームで入念な打ち合わせを始めたのはブラン城で扉を直した宮大工菊池。 日本伝統の大工道具墨つぼ。 これぞ日本の職人技。 木殺しとは木の角を叩いて圧縮し木をはめる日本伝統の技法。 これぞ日本の職人の底力。 日本の職人が作った特製の土が極寒のルーマニアの地に暖かさを生み出していきます。 宮大工菊池は次の作業へと動き出しました。 釘の形が少し変わっているのがわかりますか?これは?替折釘とは頭部がカギ状になった日本特有の釘。 日本の職人の知恵で小さな穴を塞ぎました。
入居者スタネスクさんからある修理の依頼を受けていました。 赤外線を感知すればLEDが点滅するため動作確認ができるのです。 やはりリモコン自体に問題があるようです。 リモコンを直したその足で清野は隣の部屋に。 料理を提供する食堂の配膳口の修理。 倒壊の可能性もある危険な作業。 今井が一世一代の修理に挑みます。 どうやって修理に挑むのか?穴を最小限にすればそれを避けられる可能性が高まる。 配膳口を広げる作業と柱を確認する作業を同時に行わなければなりません。
一歩間違えれば建物倒壊という崖っぷちの状況のなか食堂に配膳口と返却口を作るため大工今井は大きな1つの穴を開けることに成功しました。 町には独特の木造建築物が建ち並びこちらが依頼人。 ルーマニアで古くより木造建築の文化が発展したこの地方で町のシンボルである教会からの依頼を受けた日本の職人たち。 東欧の教会で日本の職人たちは住民たちの切なる願いを叶えることができるのでしょうか?ルーマニアを北上し訪れたのはウクライナの国境にほど近い世界遺産にも指定されています。
修理にあたるのは大工今井。 宮大工菊池のこだわり。 組み合わせてできた穴に栓を入れてより頑丈に固定するだけでなく解体や修理も簡単にできるという宮大工の技。 この台に宮大工ならではの思いが込められていました。 床張りも途中だった空間にもともと準備されていたキリストの十字架が飾られ礼拝堂らしくなってきました。 大工今井と宮大工菊池。 筋交いと貫工法日本伝統の2つの技が西洋の鐘を支えます。