緊急解説!!池上彰の米朝首脳会談SP

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この番組のまとめ

今日、史上初の米朝首脳会談がシンガポールのセントーサ島で開かれました。 史上初の米朝首脳首脳会談を終えたアメリカのトランプ大統領は日本時間の午後5時から記者会見を開き、北朝鮮の金正恩委員長と朝鮮半島の完全な非核化で合意したことを明らかにしました。 トランプ大統領と金委員長が署名した、シンガポール共同声明ではさらに朝鮮戦争については、史上初となった今回の米朝首脳会談は、日本時間の午前10時ごろ、始まりました。

まずはですね、先ほど行われたトランプ大統領の会見はご覧になりましたでしょうか?ご覧になって、率直な感想をお聞かせいただけますか?直接かかわってくる問題ですから、朝鮮半島のいろんな問題をやはりアメリカ、日本、韓国、国際社会一丸となって解決するという面では、1つの大きな一歩だったと思います。

国際法上戦争状態にある国のトップ、ある意味、最高軍の司令官同士が会ってこの朝鮮半島の問題について、いろいろ議論をしたという意味ではそんな簡単なものではなくてそういう意味で今回の合意文書っていうのは意義があったと思いますし、まさにこれが第一歩目だと。

国家安全保障補佐官が具体的につめていくということになりますととくにボルトン大統領補佐官は、リビア方式で行くんだという。

さてこのあとは米朝首脳会談の注目ポイントについて、さらに池上史上初の米朝首脳会談、何が決まったのでしょうか?まずは重要な非核化について、お願いします。 では、果たして会談では北朝鮮の非核化について具体的なことが決まったのかどうか、トランプ大統領の会見を見てみましょう。 ちょっと前までは、朝鮮半島の非核化という言葉は大統領の口から1回出て口が滑ったと騒がれたんですね。

これ原子力の平和利用を促す国際機関で、IAEAにこっそり核兵器を作っていないかどうか、定期的に査察をするということをしているわけですね。 実は日本に対してもIAEAが毎年、査察官がやってきて、日本中の原子炉ですとか原子力の研究機関についての査察を続けているわけですね。 まずは、この査察官が北朝鮮に入って、調べていこうということになるんですが、IAEAって本来、原子炉とか、今までそういう任務もなかったですね。

つまり、核爆弾やプルトニウム型とウラン型があって、プルトニウム型っていうのは原子炉から実際に取り出すわけですけど、ウラン型というのは、地下に濃縮工場を作ることができるんですね。 しかも、リビアとかイランとかロシアに比べても北朝鮮のほうが諜報活動ができていないからインテリジェンスがないんですよね。 つまりプルトニウム型の原発はやめますよと約束していながら、ひそかに地下にウラン濃縮の工場を作っているということがわかったということになります。

2017年12月、池上たちが向かったのは、軍事境界線上にあるパンムンジョムです。 正面に見える白い建物が、11年ぶりとなる南北首脳会談が中立地域、軍事訂正委員会本会議場です。 このときには、とにかく核問題、あるいはミサイル問題、そして拉致問題を解決した後、国交正常化交渉に入りましょう。 そして国交正常化交渉によって国交が正常化されたら経済協力をしましょうということが、盛り込まれたわけですね。

28年前のものですが、金丸訪朝団といわれた、自民党と当時の社会とによる朝鮮労働党との外交が、あるカギを握っているということで、忘れられた日朝交渉の舞台裏に迫ります。 1990年9月、金丸信元副総理を団長とする金丸訪朝団は、国交のない北朝鮮を国会議員ら、総勢89人で訪問。 拉致被害者という言い方じゃなくて、行方不明者、あるいは、朝鮮半島に日本が統治していた時代の日本人の亡くなった方の遺骨でありますとか、その後も残留した日本人とか、そのすべてについて全面的に調査をしますよということを北側は約束したわけですね。

北が手放したくないのは、交渉のためですか?つまり北朝鮮の内部のことをあまりによく知りすぎているからではないかとか、いろんな思惑があるのではないかということなんですけれども、今回、安倍総理大臣は米朝首脳会談に先立ってトランプ大統領に対して拉致問題を提起してほしいと、再三要求をしていた。

それは繰り返すと思うんですが、合同文書の中には朝鮮戦争のアメリカ人の遺骨。 アメリカにかえすように、それは解決を目指すとちゃんと明記してるのに拉致問題については、まったく何もさわってないのはちょっとその差も気になりますね。 今日、たぶん、おそらく今くらいの時間に、トランプ大統領、飛行機の中から、安倍総理大臣に電話しているはずですからそこで具体的なやり取りが、どういうことがあったのかということをおそらく説明しているだろうということですけれどもね北朝鮮にとってみたら、どうなんでしょう。

一方でねこの北朝鮮の国内では、これまで核開発をやると言っていた金正恩委員長が核を放棄するよと。 この米朝首脳会談というのはアメリカと北朝鮮ばかりだけでなく、各国の思惑が見え隠れしているんですね。 まずは、北朝鮮の金正恩委員長にするととにかく体制の保証。 まだ、そこまではいっていないわけですが、少なくとも今日、トランプ大統領が金正恩委員長の後ろ盾として、やはり朝鮮半島から在韓米軍をなんとしても撤退させたい。 とりわけこの3カ国は朝鮮半島に駐留するアメリカ軍への警戒間が強いわけですよね。

今、具体的に南北統一の話はしていないんですが、やはり彼としては、将来的には南北統一したいという思いを持っているでしょうし、そして、日本の安倍総理大臣にしてみれば、なんとしても拉致問題を解決したいということですよね。 とにかく非常に歴史的にも複雑な状況に置かれてきて朝鮮戦争において、多くの家族が南北に引き離された。 では、去年、その1人であるソウルの冷麺店の店主を取材しました。 朝鮮戦争で南北それぞれの出身者が入り乱れるなか、北の食文化が南に根づいたそうです。

とりわけ日本が朝鮮半島を統治している時代、ここの労働者として大勢の朝鮮半島出身者が、ここで働いていたんですよね。 さあ、北朝鮮にいらっしゃいということになって、今、それこそ友達の在日朝鮮人が朝鮮に帰るのよと言ってるのは、そういうことなんですね。 この史上初の米朝首脳会談について、日本に暮らす在日韓国朝鮮人の方たちはどんな思いで、今回の会談を迎えたのでしょうか。 ここに朝鮮半島出身者が多いのは、この街で生まれ、11歳まで暮らしていたといいます。

日本国籍取得されている人はカウントされていない?それでは、ここで、先ほどVTRにも出てきましたが、日本最大のコリアンタウンがある大阪生野区と中継です。 今日の米朝首脳会談、ご覧になって、どんな感想をお持ちですか?そして、朝鮮半島の平和、非核化についての合意ができたっていうことについては非常に歴史的な会談であったんではないかというふうに思っています。

また別の日本政府関係者はトランプ大統領が核だけにとらわれるなら、拉致とミサイルは置いていかれるというふうに危機感を示しています。 一方ですね、韓国のムン・ジェイン大統領は新しい変化をもたらしたトランプ大統領とキム・ジョンウン委員長の勇気と決断に高い賛辞をおくるとコメントを発表しています。 そしてちょうど今頃ですねシンガポール出発して、飛行機に乗っているトランプ大統領と電話会談をしているものとみられています。