ああ…リシリュー枢機卿様…ああ…。 お前のオヤジは銃士隊の恥さらしだ。 ハァ…ハァ…もう来たの?それ!覚えてろよダルタニアン!!忘れないさ。 銃士隊諸君!ルイ13世国王陛下とリシリュー枢機卿連名の勅命により近衛銃士隊は解散されることとなった。 何だって!?きたるべきイングランドとの戦いに備え国王は誰がお守りする?その任務はすでに枢機卿の親衛隊が執っている。 それは我々銃士隊の任務だ!解散の命が下っているのだ。 銃士隊はなくなったのだ。 銃士隊の本部ですか?いつでもいいぞ。
ですが今はイングランドと一触即発の状態。 バッキンガム公はひと月以内にラ・ロシェルに侵入するでしょう。 これに打ち勝つには銃士隊を戦場に送るしかありません。 あれは彼が銃士隊を追放された日だった。 銃士にあるまじき振る舞いをしたというのが追放理由だ。 今この場で銃士の上着と資格を放棄するのだ。 我々3人は国王警護という銃士の任務を続行する。 銃士なんですか?3人とも銃士ですか?相手に不足はあるまい。 それとも相手を間違えたか?銃士を捜していたんです。
銃士は「皆は1人のために1人は皆のために」じゃないんですか?近衛銃士隊万歳!フフッ俺に任せろ。 お前とあの三銃士は枢機卿の衛兵を殺した。 言うんだ三銃士はどこにいる?言えばこの剣を返してやってもいい。 この協定書をバッキンガム公に届けてくれ。 イングランドと同盟を結ぶのですか?ほかに手だてはないのだ。 すぐにカレーへ向かいペルセポネー号でイングランドへ行くのだ。 金曜の王の誕生日前にこれにバッキンガム公の署名を。 ダルタニアン。 円卓の騎士同様近衛銃士隊もその務めを終えた。
迎えの馬車だ礼は枢機卿に言ってくれ。 枢機卿の好みは1624年産のボルドーらしいな。 枢機卿は陰謀をたくらんでる。 バッキンガムとかいう男に密書を送ろうとしてるんだ。 バッキンガム公爵に?知ってるのか?あぁイングランドで権力を握ってる男だ。 カレーの港からペルセポネー号で密使がイングランドに向かうことになってるんだ。 やぁっ!止まれ!枢機卿の命令だ。 おもしろいだろ?ダルタニアン!一人前の銃士になるには女の扱いも覚えなきゃならん。
伯爵の彼女に対する裏切りのほうが重罪だった。 ダルタニアンは俺と一緒だ。 初めてダルタニアンに会ったとき胸が苦しくなったのでしょう。 何がですか?あなたがダルタニアンをひと目見てわかったこと。 どのように?ひどいうつ状態でご自分を見失い誕生日の祝典を日延べするおつもりです。 フランス国王はいかなる敵にも動じないことを世界に示すのです。 王妃様のお口添えを。 常々思うのですが王妃様はそうめいでお美しい…。 やぁ!どうして死んだの?父上は国王の暗殺計画をつきとめ同僚の銃士の手引きでワナにはまり殺された。
陛下私の忠誠心に対する疑いは誕生日の祝賀式典にお二人そろって出席されれば晴れます。 僕の名はダルタニアン。 ダルタニアン。 銃士は危険を恐れません。 お泊まりですか?ド・ウインター卿。 ミラディー・ド・ウインターはここか?いえそんな方存じません。 パリから来たド・ウインター伯爵夫人の一行だ。 乗船を許可する!みんなではないぞ!海賊ポルトス!俺有名人だから。 ド・ウインター伯爵婦人私はそんなに甘くないぞ。 これはリシリューとバッキンガム公の同盟協定書だ。