豪華キャストでお届けする『ラストチャンス再生請負人』がこの物語の主人公樫村徹夫という人物を演じてます。 当行は本日菱光銀行との合併を正式発表します。 ちとせ銀行と菱光銀行は来年1月をもって正式に合併することとなりました。 新銀行の行名はちとせ菱光銀行であります。 菱光銀行は財閥系で国内有数の銀行だ。 つまりこの合併は吸収合併だ。 頭取は2年待ってくれって懇願したそうだがにべもなく断られ菱光との合併をのまされたんだと。 合併準備委員会が作られるそうだ。
まあこれでも投資銀行部の相手は天下の菱光銀行だからな。 森沼課長が関連会社に飛ばされますよ。 樫村聞いた?宮内会社辞めるって。 でも菱光は東大閥なんだよな。 東大出のお前だったら何とかなったんじゃないか?菱光の東大はちとせの東大とは違うんだ。 主要ポストはいつの間にか菱光出身者で占められるようになった。 投資銀行部の新しい部長だって菱光出身だろう。 どう?いい運勢かな?あ~人生七味とうがらしだね。 その七味とうがらしと俺の人生とどういう関係があるの?ほぉ~アンタ意外と順調な人生送ってきたね。
えっと…人生七味とうがらしね。 樫村さんカード会社にご栄転だそうですね。 私が樫村さんの後任になりましたのででもホントに惜しいですよね。 樫村さんはうちのM&A部門を担う人材なんですがね。 それを人生の七味とうがらしっていうんだよそれが七味とうがらしなんだよ。 その人が言うには俺の人生はこれからが本当の人生でたっぷりと七味とうがらしを浴びせかけられるらしい。 俺も樫村と一緒に仕事ができて嬉しいよ。 何かあったんですか?今日社長にお会いできるって…。
宮内さんの会社あのへんにあるのね。 会社うまくいってるらしいわよ。 はぁ…お前さぁちとせ菱光銀行出身ならすぐに見つかるなんて甘く考えてたろう?いやそれは…。 今どき元銀行員だからってホイホイ仕事が見つかるわけじゃないさ。 もし俺があいつの会社に入ったらいつかきっと衝突する。 私が証券会社にいた頃は本当にお世話になりました。 あの時再建した会社今も順調ですよ。 あのすぐ後でしたよね山本さんが投資会社の社長になったのは。 会社の再建です。 う~んそんな会社の再建なんて…。
弊社の主要ブランドの売り上げは好調ですから資本増強すれば事業拡大で更なる売り上げが期待できます調べると高級路線を狙って出した北京秋天という中華レストランがうまくいってないらしいんですがまあ他にも人気店をいくつも抱えてるところなんでなんとかなると思ったんです。 それで第三者割当増資で筆頭株主になったというわけです。 そのあと更に調べたところ他のフランチャイズにも問題があってかなりの損失を抱えてるらしいことがわかったんです。 ポストはCFO最高財務責任者です。
グローバル・リバイバル・ファンドの山本社長からも経営再建のために大友社長に協力するようにとそう言われて参りました。 経営悪化の原因は何でしょう?私は新しく開いた高級中華レストランの北京秋天がつまずきの元だと聞いて来たんですけど。 フランチャイズビジネスはいろいろな業態を開発しなければならないのです。 ビジネスモデルを教えてもらえますか?あなた方ファンドの人は飲食業に愛着がないようですね。 フランチャイズは業態の出店権利を売って加盟店にする。